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日比谷野音反原発集会 何十万で国会包囲を 837万筆超える署名も提出

20131130g-1.jpg 「私たちは前に進むしかない。何十万人で国会を包囲しましょう!」。落合恵子さんの力強い呼びかけが夜空に響き渡った。「そうだ!」の声、大きな拍手と歓声が会場からわき起こった。
 寒風吹きすさぶ中、「さようなら原発」1千万署名市民の会主催の「とどけよう!脱原発の声を 11・26日比谷野外音楽堂集会」が午後6時半から行われた。同日の衆参両院と内閣への署名提出行動に合わせて開催されたものだ。
 同時に集会とその後のデモは、特定秘密保護法案の衆院強行採決切迫情勢下で、国会前での抗議行動と完全に一体のものとして闘いぬかれた。会場には、北海道から沖縄まで全国から駆けつけた自治体や教労を始めとした労働組合を中心に1300人が結集した。 

 女優の木内みどりさんの司会で集会が始まった。冒頭、呼びかけ人でルポライターの鎌田慧さんが署名提出の報告に立ち、「今日、政府と衆議院・参議院に(総計で)837万8701筆の署名を提出しました。さらに再稼働反対の運動を強めていきます。秘密保護法が衆議院を通過しても参議院の通過を実力で、大衆運動で止めていく」と表明した。
 福島から千葉親子(ちかこ)さんが訴えた。「福島第一原発をとりまく状況はまったく変わっていません。200万県民は緊張を強いられ、地震や台風が来るたびに、『原発大丈夫か?』と声をかけ合い、車のガソリンを満タンにし、水をくみ置き、『風はどっちから吹いている?』と声をかけ合い、心身ともにストレスをかかえた生活を余儀なくされています。政府は過酷な福島の現状を忘れたかのように、原発推進の動きをしています。『私たち将来、結婚できるのかな?』『赤ちゃん産めるかな?』というあどけない少女たちの会話を聞いた時、私は涙が止まりませんでした。今日も過酷な事故現場では、一日に何千人もの労働者が被曝を余儀なくされています。子どもたちさえ守れない政府が秘密保護法で何を守ろうとするのでしょうか。県民は本当に怒っています。この苦しみをけっして忘れません。全国の仲間の先頭に立ち、闘うことを誓います」
 続いてリレートークだ。呼びかけ人で作家の大江健三郎さんは「今日ここに来ている方は3・=2k=11=wa=によって一番大切なものは何かを学び、将来の子どものために、この世界が放射能から自由な、生きうる社会にしようとしていると思います。特定秘密保護法についても、今、国会前で抗議行動をしている人たちと同じ心を持って来ていると思います」と発言した。
 同じく呼びかけ人で作家の落合恵子さんは「秘密保護法案こそ私たちに対する“テロリズム”であり、苦しんで立ち上がろうとしているフクシマの人たちに対するファシズムそのものです。1千万署名をしてくれた人たちの思いとフクシマの思いを結びつけてて、力を尽くしていきましょう。1969年の東大安田講堂の壁に書かれていた、闘いを呼びかける文字を思い出しました。いつか何十万人で国会を包囲しましょう。私は60年も70年も知ってます。フクシマとさらに深く柔らかくつながっていきましょう」と力の限り呼びかけた。
 京都大学原子炉実験所・助教の小出裕章さんからは「原子力は即刻廃絶すべきものです。今現在、一基の原発も動いてないのは民衆の声がそうさせています。けっしてあきらめない一人ひとりの思いが力です。絶望したときが負けです。必ず原発を廃絶するために私の力を使います」とのメッセージが届けられた。
 集会後、参加者は横断幕を掲げ、赤・青・黄色の労組ののぼりを押し立て都心をデモ行進。「秘密保護法反対!」「原発再稼働も輸出も反対!」「われわれは闘うぞ!」の声をとどろかせた。(K)
 

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