民主労総に連帯し、動労千葉など60人が韓国大使館に緊急行動
12月27日、動労千葉の呼びかけで、韓国大使館への緊急の抗議・申し入れ行動が闘われた。12月22日のパククネ政権による民主労総本部への強制捜索と破壊行為を弾劾し、無期限ストに突入している韓国鉄道労組と28日の民主労総ゼネストに断固として連帯する行動だ。緊急闘争にもかかわらず、動労千葉、労組交流センター、全学連など60人が午前11時に韓国大使館前に登場し、警察権力による警備の阻止線を粉砕して申し入れ行動を貫徹した。さらに、「KTX民営化反対」「民主労総への弾圧やめよ」のメッセージボードを掲げ、「パククネ政権の労組破壊を許さないぞ!」と全員が怒りのシュプレヒコールをたたきつけた。
パククネ政権による大弾圧に対し、鉄道労組と民主労総は「これは労働者への全面戦争だ」としてますます不退転の闘いに立ち上がっている。28日のゼネストは総反撃の第一歩だ。闘う韓国の労働者階級はついに、パククネ政権との絶対非和解の大激突に入った。この闘いは、新自由主義の民営化・外注化・非正規職化攻撃と闘う全世界の労働者にとっても死活のかかった、断じて退くことのできない闘いだ。すでにトルコを始め世界各地で民主労総への連帯行動が闘われており、27日には動労千葉を先頭とする日本での行動と並んで、米サンフランシスコの韓国領事館に対する抗議行動がスティーブ・ゼルツァーさんらによって闘われている。民営化と闘う韓国鉄道労組のストライキを断固支持し、パククネの労組弾圧粉砕の闘いに連帯する声と行動をさらに拡大しよう! それは同時に、特定秘密保護法と国家安全保障会議設置に続く26日の靖国参拝をもって、戦争・改憲への道をさらに突き進もうとする日帝・安倍政権に対し、国際連帯闘争の大前進を真っ向からたたきつけるものだ。ここから2014年の決戦へ躍り込もう!(千)
私たちは、国鉄千葉動力車労働組合ならびに、国鉄闘争全国運動、全国労働組合交流センターを代表して、朴槿恵大統領、李丙琪駐日韓国大使並びに韓国政府に対し、以下の抗議と要請を行うものです。
12月22日に朴槿恵大統領と韓国政府によって行われた全国民主労働組合総連盟の本部事務所に対する令状なしの強制捜索と破壊行為、およびこれに抗議した組合員の連行を断じて許すことはできません。この暴挙は、労働組合の活動をむきだしの国家暴力によって圧殺しようとするものであり、全世界の労働運動と労働組合に対する敵対行為であると言わざるをえません。
また、韓国鉄道の民営化・外注化に反対して現在闘い続けられている韓国鉄道労組のストライキは、労働者の全く正当な権利の行使であり、これへの無法・不当な弾圧は直ちに中止されねばなりません。民営化・外注化が鉄道の安全を根底から崩壊させ、労働者の生活と生命を危険にさらし、ひいては社会の解体への道を開くことは、JR北海道の惨状を見るまでもなく、日本の国鉄分割・民営化とその後の歴史がすでに証明しています。鉄道労組の闘いこそ正義であり、朴槿恵政権のこれへの敵対は、「1%」の大資本の利益のために「99%」の労働者・民衆を犠牲にしようとするものです。
よって、私たちは朴槿恵大統領と韓国政府に対し、以下のことを強く要求します。
一、民主労総本部に対する公権力の投入と暴力的破壊行為を直ちに謝罪せよ! 労働組合への破壊と労働者の権利圧殺を直ちにやめよ!
二、韓国鉄道労組幹部への逮捕令状を撤回し、組合員に対する懲戒処分の一切を直ちに中止し、撤回せよ! 暴力によるストライキの圧殺を直ちに停止せよ!
三、広範な反対の声を無視し、ペテンを弄してKTXの民営化をあくまで推し進めようとする一切の策動を中止せよ!
朴槿恵大統領と韓国政府が私たちの要求を無視し、今後も鉄道労組をはじめとする韓国労働者の闘いに国家暴力の発動で応えようとするならば、韓国の労働者のみならず、全世界の労働者による徹底的な弾劾の嵐が叩きつけられるのは間違いありません。私たちは、朴槿恵大統領の退陣を掲げてゼネストに立ち上がることを宣言した韓国民主労総の闘いと連帯し、労働組合破壊と労働運動圧殺を許さないために全力で闘います。
2013年12月27日
国鉄千葉動力車労働組合
国鉄闘争全国運動
全国労働組合交流センター
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