１２・２３羽越線事故弾劾・新津製作所分社化阻止の集会・デモ

　羽越線事故から８年目の１２月２３日、みぞれが降る中、約５０名の労働者が結集し、「ＪＲは羽越線事故の責任を取れ！」「新津車両製作所の子会社化反対！」「『経営構想Ｖ』打倒！」「国鉄１０４７名解雇撤回！」のシュプレヒコールを新潟駅周辺に響かせた。また、動労千葉の鉄建公団訴訟最高裁署名も１時間あまりで１１９筆も集まった。

　午後からは「羽越線事故８周年弾劾！新津車両製作所の子会社化反対！ＪＲは全解雇者と全出向者を戻せ！１２・２３集会」が開催された。冒頭、新潟県労組交流センター顧問であり、国労新潟地本元副委員長、動労千葉鉄建公団訴訟控訴審署名呼びかけ人として活躍された高山克己さんと、三里塚反対同盟事務局次長の萩原進さんの急逝を悼んで黙祷を行った。次に新潟県労組交流センターの青年労働者が、９・２５動労千葉鉄建公団訴訟控訴審判決の意義が明らかにした。そして新津車両製作所とグループ企業で働く労働者が登壇し、「子会社化で今の仕事に嫌気がさしている仲間も出ている。これが本当に大変で深刻な事態」「子会社化はほんの少しの会社幹部のためで、私利私欲だ」「徹底的に反旗を翻す」と怒りをあらわにした。　引き続いて「郡山総合車両センターにおける外注化と被曝労働との闘い」と題して国労郡山工場支部書記長の橋本光一さんが講演した。橋本さんは、外注化で「車両の品質が低下した。外注先の下請会社は正社員を増やさず、孫請けに出している」と実態を明らかにし、今年６月倉庫業務の外注化に対して「国労が絶対反対を掲げ、当該の組合員が出向を拒否したために阻止した。しかも出向者も戻した」と、労働組合が反対すれば外注化は阻止できることを力強く語った。７～８月被曝労働との闘いは、国労本部・仙台地本が闘いを放棄する中で、支部が絶対反対し、現場組合員が生きいきと管理職を追及して闘い、青年労働者の期待が集まっていることも明らかにし、外注化・被曝労働絶対反対の闘いで「自分が変わることで組合員も変わり、労働組合も変革することで社会も変革できることをつかんだ」とまとめた。そして３・１１福島反原発行動'１４への結集を訴えた。　決意表明では、国労組合員資格確認訴訟を闘う小玉忠憲さんと成田昭雄さんが登壇し、２・１６労働者集会への結集を訴え、国労貨物の組合員が年末手当１.３ヶ月という超低額回答を弾劾し、利潤の拡大のために労働組合を無力化しようとする資本家と闘うことを明らかにした。またＪＰ労組の青年労働者は「われわれは負けていない！　来年が勝負だ」と発言した。最後に星野文男国労新潟県支部執行委員が、「２０１４年は第２の分割・民営化との決着をかけた決戦だ。新津車両製作所分社化・子会社化反対と１０４７名解雇撤回へ総決起しよう」とまとめ、坂場信雄動労千葉を支援する会・新潟代表の音頭で団結がんばろうを三唱した。（Ｍ）