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星野再審闘争 写真開示勧告かちとる

 昨年12月25日に行われた三者協議(弁護団、裁判所、検察官の協議)で星野文昭同志と弁護団が、開示を求めていた証拠のうち「一郎丸写真」を含む写真33枚のネガについて、東京高裁は検察官に対して開示を勧告した。検察官は受け入れざるをえなかった。星野闘争の昨年の飛躍的前進がもぎ取った大勝利だ。

 2014年、星野同志奪還へ、この勝利を突破口に全証拠開示へさらに闘いを推し進めよう。
 1971年11月14日、沖縄返還協定批准阻止闘争で、星野同志率いるデモ隊が機動隊員「殴打現場」を通過した後、公安刑事・一郎丸角治に隠し撮りされた写真の中に、鉄パイプを手に持つ星野同志の写真があった。白い紙が巻かれた鉄パイプは真っ白で、汚れも破損もまったくない。殴打の痕跡など一切ない鉄パイプの写真は、星野同志の無実を示す「物証」だ。
 この「一郎丸写真」は、第2次再審請求における闘いで証拠開示させた159枚の写真の中から探し出したものだ。「一郎丸写真」の出現に驚いた東京高裁は、「不鮮明ながら損傷らしき痕跡が確認される」などと言いなし、再審棄却を強行した。許せない!
 写真ネガの開示勧告は、何よりもこの不正義を打ち砕き、鉄パイプには「殴打」の痕跡など一切ないことを、有無を言わせぬ形で突きつけることを可能にした。再審闘争の新たな段階を切り開くものである。
 写真に見られる鉄パイプを一周するような1本の「線」は、断じて殴打の痕跡ではない。星野同志、弁護団を先頭に全労働者人民の力でこれを徹底的に解明し、突きつけよう。
 さらにまた、写真ネガの開示勧告は、証拠開示の闘いを、民間人現場目撃者の供述調書の開示から全証拠開示へ、東京高裁・東京高検をさらにグイグイ追いつめる突破口をこじ開けた。
 星野同志の機動隊員殴打の核心的証拠とされたKr供述は、「きつね色の服の殴打者と、星野同志の服の色が同じ」と、服の色を根拠に星野同志を特定していた。ところが、星野同志の服は実際には薄青色であった。Kr供述調書の、核心的供述が誤っていたのである。他方で、事件後間もなく取られた11人の民間人現場目撃者の供述調書が隠されている。なぜ、検察官はこれを隠すのか。直ちに開示せよ!
  星野同志への無期懲役刑は、デモ参加学生6人のデッチあげ供述調書を唯一の証拠にして下された。国家権力は6人に長時間の取り調べを強制し、脅迫とウソとペテンで誘導して、デッチあげの虚偽供述を強制した。この許しがたい取り調べの実態を示す証拠を含め、全証拠の開示に突き進もう。
 獄中39年、星野同志の非転向の闘いは、新自由主義の核心的攻撃である団結破壊を打ち砕き、獄壁をこえて星野暁子さんとの愛と信頼関係を固く築き上げてきた。
 この感動的な星野文昭・暁子闘争は、再審闘争の勝利的前進の中で、新自由主義攻撃のもとで怒りをたぎらせている青年労働者の希望となり、「絶対反対」の闘いへと決起を促すであろう。
 昨年、全国再審連絡会議と全国労組交流センターは共催で、9・8徳島刑務所包囲デモと3度の東京高裁包囲デモをたたきつけた。
 星野同志を取り戻す力は、再審闘争の前進と一体で、職場で絶対反対を貫く労働者の組合的団結を軸に、広範な人民が星野同志奪還のデモに立ち上がることだ。2・9星野さん解放・渋谷大デモに総決起しよう。(S)

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