狭山再審棄却許すな 水平同盟が東京高裁包囲デモ
12月15日正午、部落解放東日本共闘会議と全国水平同盟杉並支部は、「狭山差別裁判糾弾・再審貫徹・高市政権打倒」の霞が関デモに立った。
デモ出発前に日比谷公園で、全国水平同盟・田中れいこ杉並支部長は「第3次再審に続き第4次再審の担当裁判官は東京高裁刑事第4部・家令和典裁判長だが、来年3月18日に退官する。再審を開かず棄却しようとしている。絶対に許さず石川一雄さんの遺志を体現して闘おう」と訴えた。
解放共闘の徳永健生事務局長は「狭山差別裁判は国家権力の部落差別犯罪だ。石川さんと全国の部落大衆・労働者階級が今日まで半世紀以上闘ってきた。闘いの路線は部落差別徹底糾弾、部落解放・日本帝国主義打倒だ。高市の『台湾有事』発言を絶対許さず、米日の中国侵略戦争阻止・高市打倒の闘いの一環として闘おう」と決意表明した。
関西・西郡から駆けつけた全国水平同盟・久原正子委員長は「東京高裁の再審棄却策動を絶対に許さず闘おう。日帝・高市がアメリカ帝国主義とともに中国への侵略戦争に突き進むために、中国・アジアへの排外主義を強めている今、真正面から高市政権打倒を掲げて闘おう」と熱く訴えた。
法務省・裁判所を包囲するデモに出発。狭山と反戦を訴えるコールは昼休みの霞が関に響き渡った。
さらに東京高裁刑事第4部への要請行動の前に裁判所前街宣を行った。短時間ながら十数筆の署名が集まった。通りがかりの外国人労働者が「公安警察帰れ、でっち上げやめろ」とマイクで叫んだ。要請行動は全国水平同盟、動労千葉はじめ解放共闘の13団体からの怒りと具体的暴露・弾劾として申入書を読み上げて提出。申入書を裁判長に渡すと明言しない訟廷管理官を徹底追及して闘いを貫徹し、労働者人民の国家権力への怒りと結んで闘う決意を一層うち固めた。

この記事へのコメントはありません。