柏崎刈羽の再稼働許すな 全原発廃炉!東電本社にデモ
東京電力本社(千代田区内幸町)に対する抗議行動が12月12日、すべての原発いますぐなくそう!全国会議(NAZEN)東京と改憲・戦争阻止!大行進東京の共催で闘われた。
来年1月に東電・柏崎刈羽原発の再稼働が策動されている。さらに北海道電力・泊原発の再稼働も——。今こそ反戦・反核・反原発の闘いの真価が問われる時だ! 年末の寒風が吹き荒れる新橋の街を、70人のデモ隊が「柏崎刈羽原発の再稼働許すな」「原発・核武装推進の高市倒せ」「中国侵略戦争阻止」の声を響かせて進んだ。東電本社前では、怒りがいっそうこみあげシュプレヒコールに力が入った。
高市が国会で「台湾有事は存立危機事態」=中国侵略戦争を宣言する状況と、柏崎刈羽原発や泊原発が再稼働へ一気に動き始めたことは決して偶然ではない。日本帝国主義がアメリカ帝国主義とともに中国侵略戦争に突入する「戦時下」にあることが、原発推進=核武装化をいや応なく焦点化させているのだ。
とりわけ柏崎刈羽原発は世界最大級の原発であり、2011年3月11日の福島原発事故を引き起こした責任企業、東電の原発である。日帝にとって柏崎刈羽原発の再稼働なくして、中国侵略戦争に突入する戦時体制構築はない。中国侵略戦争阻止と原発再稼働阻止の闘いは、文字通り一体である。
JR新橋駅前・桜田公園でのデモ出発前集会では、基調報告をNAZENの織田陽介事務局長が行い、改憲・戦争阻止!大行進東京、3・11反原発福島行動実行委員会、8・6ヒロシマ暴処法弾圧被告、新橋アクション、東京労組交流センターからアピールが行われた。国民民主党・玉木雄一郎による「高市首相の福島原発視察は感謝に堪えない。柏崎刈羽原発も視察してもらいたい」という国会発言と一体の連合会長・芳野友子の原発推進=戦争翼賛が弾劾された。高市が言う「福島の復興なくして東北・日本の復興なし」とは「福島の怒りの圧殺なくして改憲・戦争・核武装なし」の裏返しなのだ。
デモに先立ち、東電本社への抗議申し入れが闘われた。NAZEN東京、新橋アクション、3・11反原発福島行動実行委、東京労組交流センターが東電への申入書を読み上げ、突きつけた。東電本社前には何度も来ているが、建物の威容とは裏腹に、東電は24兆円もの公的資金の注入でやっと延命し成り立っている企業体である。帝国主義の矛盾と腐敗、絶望的危機の象徴だ。今回初参加した女性の怒りの激しさに触れ、3・11の原点に立ち戻って闘うことを改めて決意した。
高市政権を倒す反戦闘争の爆発こそ、原発全廃に向かう最も強力な闘いだ。年末年始のやむことのない行動を闘いぬき、1月柏崎刈羽原発再稼働阻止現地闘争に結集しよう!(改憲・戦争阻止!大行進杉並/東京西部ユニオン 北島邦彦)


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