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関生支援東京の会 闘争の意義確認し解散

労組破壊許さず、さらに闘う

山口弘宣代表は6年の闘いを積極的に位置づけ、階級的労働運動再生へ新たな闘いを訴えた(12月14日 東京都杉並区)

「関西生コン労働組合の弾圧を許さない東京の会(関生支援東京の会)」は12月14日、東京都内で第6回総会を開いた。

同会運営委員の藤田正人弁護士が主催者としてこの間の経過を報告した。2018年に始まった全日建運輸連帯労組関西地区生コン支部への弾圧に対し、19年に結成された同会は、11月労働者集会を呼びかけた関生支部、全国金属機械労組港合同、動労千葉の3労組と全国労働組合交流センターを支える立場から、6年にわたり関生支部支援の運動を続けてきた。しかし、3労組と労組交流センターの指導的位置にある者による深刻な女性差別事件が起き、それを告発した被害当該の女性たちとともに闘うのか否かをめぐり同会と関生支部との立場が分かれた。こう述べた藤田弁護士は、中国侵略戦争阻止の闘いにとって女性解放闘争は不可欠だと訴え、本総会で会の今後の方針を議論し決定してほしいと提案した。

動労千葉の中村仁副委員長が連帯あいさつで、困難な中で動労千葉が呼びかけた11・2労働者集会は大きな勝利を切り開いたと述べ、労働者は戦争絶対阻止の立場に立たなければならないと強調した。また、関生弾圧と闘ってきた自らの運動を積極的に位置づける討論を呼びかけた。さらに、国鉄1047名解雇撤回へ、来年1月23日の裁判闘争への大結集を訴えた。
改憲・戦争阻止!大行進の本山隆介事務局長は、これまでの運動の延長では闘えない事態に直面して大行進運動も飛躍が問われたと述べ、中国侵略戦争への全面突入を宣言したアメリカの国家安全保障戦略を見据え、帝国主義打倒の立場を貫く反戦闘争を訴えた。
東京の会運営委員で国鉄闘争全国運動呼びかけ人の金元重さんが、「11・22事件(在日韓国人留学生スパイ団事件)50年―11・22と私の日韓労働運動の連帯へのかかわり」と題して講演した。1975年、朴正熙(パクチョンヒ)の軍事独裁政権下にあった韓国に留学中、「北朝鮮のスパイ」にでっち上げられ投獄された金さんは、その壮絶な経験を見据える中で韓国労働運動の力に目覚め、その研究の過程で動労千葉と出会い、運動をともに担うに至った。その人生を語った金さんの講演は、11月集会運動の持つ国際的な広がりと歴史をつなぐ力を実感させ、困難を乗り越えて闘う勇気を参加者に与えた。

東京の会の吉本伸幸事務局長が総会議案を提起し、戦後最大の労組弾圧と対決して和歌山広域生コン協組事件など4件12人の無罪を確定させ、京都事件でも湯川裕司委員長の一審無罪判決を戦取した関生支部の闘いを、同会は全力で支えてきたと総括した。また、自らの職場でストライキを闘える労働組合づくりに挑戦してきた同会の実践の重要性を確認した。その上で、同会は女性差別を絶対に許さない立場に立ち、単独になっても11月集会を呼びかけた動労千葉の決断に断固応えると提起した。そして、関生支部と共闘できない状態は残念であり、この結果となったことを謝罪すると述べて、現状では会を解散せざるを得ないと提案した。その上で吉本事務局長は、6年の闘いが生んだものは大きく、その蓄積の上に組織力を拡大し、中国侵略戦争阻止・階級的労働運動再生へさらに闘いを強めようと訴えた。

討論では東京西部ユニオンが、資本による会社更生法の適用申請によりマツオインターナショナル分会が倒産争議に入ったと報告した。多摩連帯ユニオン・アマゾン青梅事業所分会は、職場で真正面から反戦を訴え26春闘を反戦春闘として闘うと表明した。動労東京環境アクセス支部は、職場でのオルグ活動を「ハラスメント」と言いなす資本の支部破壊攻撃を粉砕する決意を示した。東京労組交流センター女性部は、組織変革に向けた1年の苦闘を総括し、革命的女性解放闘争は反戦闘争にとって不可欠だと強調した。東京の会運営委員の女性労働者は、女性差別を容認した運動では戦争を阻止できないと力説し、高市への人民の怒りを束ねて闘おうと訴えた。

議案を全体で承認。総会をまとめた東京の会の山口弘宣代表(JAM日本機械工業労組書記長)は、「この6年の闘いに無駄なことは一つもなかった。中国侵略戦争阻止、労組破壊粉砕へ、直ちに新たな闘いに入ろう」と熱く訴えた。

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