1. HOME
  2. ブログ
  3. 【詳報】11・2 芝公園 労働者の力で高市倒す

【詳報】11・2 芝公園 労働者の力で高市倒す

改憲を許さず中国侵略戦争阻止へ! 高市打倒の決意を固めて団結ガンバロー(11月2日 東京都港区・芝公園)

11月労働者集会の新たな発展へ

 11・2全国労働者総決起集会&改憲・戦争阻止!1万人大行進が11月2日、東京・芝公園に2150人を結集して闘われ、中国侵略戦争に突進する高市政権打倒へ強固な陣形を打ち固めた。また、連合路線と対決してきた国鉄闘争を水路に、反戦を第一の任務とする階級的労働運動をよみがえらせる意志を共有した。韓国やイタリア、オーストラリアの労働者も参加し、国際連帯で世界戦争を止め社会を変革すると誓い合った。在日外国人も多数集まり、激化する排外主義を打ち砕く決意を固めた。

社会変革する歴史的挑戦

 開会あいさつを国鉄闘争全国運動呼びかけ人の金元重さんが行い、前日の国際連帯集会の成功を確認、大きな反戦闘争を日本でつくるための課題をこの集会で明らかにしようと訴えた。
 連帯あいさつに立った三里塚芝山連合空港反対同盟の市東孝雄さんは、成田空港の機能強化を許さず、沖縄・福島と結んで闘い、動労千葉との共闘をさらに強めると闘志を示した。「希望の牧場よしざわ」代表の吉澤正巳さんは、福島原発事故に怒りを表し、原発再稼働・新増設の先には日本の核武装があると弾劾、戦争を止め原発の時代を終わらせようと声を強めた。アラブ未来協会の田中博一さんは、イスラエルによる大虐殺が今なお続くガザから発せられた3通のメッセージを紹介し、パレスチナとの連帯を訴えた。
 動労千葉の関道利委員長が基調報告を行い、この集会が掲げた四つのスローガン(①中国侵略戦争阻止、差別・排外主義と闘う労働運動をつくり出そう、②戦時下における労働政策の歴史的転換に抗する労働運動をつくり出そう、③国鉄分割・民営化反対闘争の地平を水路に、連合路線と対決する労働運動をつくり出そう、④高市反動政権打倒、闘う労働者の新しい党をつくり出そう)を再確認。高市政権下で加速する中国侵略戦争と差別・排外主義に立ち向かい、戦時労働政策への転換を支える連合を覆して階級的労働運動をつくり出そうと力説した。そして、国鉄闘争を貫く私たちにはその挑戦権があると強調し、韓国・民主労総をはじめ世界の労働者との国際連帯を貫き戦争を止め社会を変えようと呼びかけた。
 海外から、韓国・民主労総ソウル地域本部のキムホジョン事務処長が、ユンソンニョルを罷免(ひめん)に追い込んだ闘いを「政権退陣闘争を超えて、社会大改革を提示した」と総括した。また、アメリカの戦略に呼応した韓国政府による原潜建造は戦争の危機を高めると批判し、この集会が掲げた「米日の中国侵略戦争阻止」などのスローガンに熱い共感を表明した。
 金属労組旭硝子(ガラス)支会のチャホノ支会長は、非正規職で解雇され正規職として職場復帰した闘いの勝利は、しっかりした団結によるものだと総括し、闘いの中で国際連帯の重要性を学べたと述べ、職場で闘うと同時にサード配備反対の反基地闘争を継続する意思を示した。
 イタリア・職場委員会全国連合(S・I・Cobas)のロベルト・ルッチさん、アメリカの全米自動車労組(UAW)などで活動しオーストラリアで社会主義運動を続けるキース・ドッズさんが紹介された。
 在日ミャンマー人労働者のテンテンウさんは、ミャンマー国内の民主化勢力の戦いが独裁軍を追い詰めていると報告し、独裁軍を支える日本政府を告発、戦争を止めるため労働者は自らの力で闘おうと訴えた。
 在日韓国人労働者で被爆3世、広島連帯ユニオン執行委員の鄭伊佐さんは「不法滞在者ゼロプラン」に怒りを示し、改悪入管法施行阻止を中国侵略戦争阻止と一体で闘うと表明した。
 動労千葉の中村仁副委員長が国鉄1047名解雇撤回闘争の当該として、何としても職場に戻る決意を表した。動労千葉弁護団の藤田正人弁護士が裁判の焦点は井手正敬(JR西日本元会長)と深澤祐二(JR東日本現会長)を証人採用させることにあると述べ、動労千葉を支援する会の織田陽介事務局次長は解雇撤回署名の拡大と次回裁判への全国からの結集を訴えた。
 動労千葉の渡辺剛史書記長が外注化の最後的完成を狙うJR大再編との闘いを宣言し、動労総連合水戸の照沼靖功委員長はJRの労組解体攻撃と対決して反戦を闘う労働組合をよみがえらせる決意を述べた。久留里線と地域を守る会の三浦久吉代表は、久留里線の廃線阻止へ、住民とともに諦めず闘うと発言した。

動労千葉と改憲・戦争阻止!大行進、韓国・民主労総を先頭にデモ(千代田区)

人生をかけて戦争阻止に立ち上がった多くの学生が全学連のもとに結集。労働者とともに隊列を組み、「高市・トランプ打倒」「日米戦争同盟粉砕」「中国侵略戦争阻止」のコールを響かせて意気高くデモを貫徹した(港区)

中国侵略戦争阻止へ決意

 民主労総ソウル地域本部のパクソンボン生活文化委員長が、1980年5月の光州蜂起がテーマのパンソリを切々と歌い上げた。
 改憲・戦争阻止!大行進呼びかけ人の高山俊吉弁護士が反戦の訴えに立ち、自民と維新の連立は危機の産物だと指摘、高市が侵略戦争に突進し野党がそれを翼賛する政治状況に抗し、支配階級が強いる絶望を振り払い断固闘おうと訴えた。
 改憲・戦争阻止!大行進沖縄の松本未土さんは、沖縄を戦場にする中国侵略戦争阻止へ、沖縄から闘いを巻き起こすと熱く語った。8・6ヒロシマ大行動実行委員会の住廣美智子さんは8・6広島原爆ドーム前攻防の勝利を確認し、革命的女性解放闘争と反戦闘争の一体性を強調した。星野・大坂全国救援会共同代表の星野暁子さんは、星野文昭さんや大坂正明さんに続き今こそ安保・沖縄闘争に立つことが求められていると訴えた。
 各産別からの発言で、日教組奈良市の西谷内寛子さんは、同労組が「中国への侵略戦争絶対反対」を第一の方針に掲げたと報告し、差別・抑圧と対決し戦争を必要としない社会をつくろうと訴えた。自治労越谷市職の斎藤知春さんは、戦争なしに延命できない国家は滅びるべきだと明言し、連合打倒を呼びかけ、住民を踏みにじり行われる戦争を阻む決意を示した。JP労組の小平大介さんは、強圧的職場支配で民営化の破綻を乗り切ろうとする郵政資本とそれを支えるJP労組中央に怒りを燃やし、現場から反戦決起をつくると表明した。一陽会労組の坪井静委員長は、高市・トランプ打倒―中国侵略戦争阻止の闘いはアジア革命に直結すると力説し、医療・介護をはじめ全労働者の戦争動員を許すなと訴えた。自交総連SKさくら交通労組の河野晃興委員長は、タクシー産業も戦時再編のただ中にあると述べ、青年労働者の政治意識が高まる中、反戦を闘う労働運動をつくり出す意気込みを語った。
 全学連の渡辺祥英書記次長は、戦争と革命の時代、帝国主義打倒か帝国主義への屈服かが鋭く問われていると述べ、学生は労働者階級の立場に立ち、侵略を内乱に転化する闘いの先頭に立つと宣言した。
 国鉄闘争全国運動呼びかけ人の浅川雅己・札幌学院大学教授が集会をまとめ、11月労働者集会は大きな障害にぶつかったが、それを乗り越えつつ運動は進んでいると総括し、この集会が示した力をさらに拡大しようと訴えた。動労千葉の関委員長の発声で団結ガンバローの拳を突き上げ、杉並区議会議員の洞口朋子さんのリードでインターナショナルを斉唱した。
 意気を高めた参加者は新橋駅を経て日比谷公園に至るデモに打って出た。「高市・トランプ打倒」「日米戦争同盟粉砕」「中国侵略戦争阻止」の声を響かせて進む隊列に沿道から熱い共感が寄せられた。

  • コメント ( 0 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。

関連記事

アーカイブ

月を選択