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2・16北海道集会 旭川闘争団成田さん、秋田闘争団小玉忠憲さん迎え成功

20140218a-1.jpg 札幌市において2・16北海道集会がかちとられました。国労原告団・旭川闘争団の成田昭雄さん、秋田闘争団の小玉忠憲さんを迎え、30人が参加しました。
 この集会は「安全でないならJR北海道は運行をとめろ!」「不当労働行為なら解雇を撤回しろ!」の道内外の声に応え、「あの日を忘れるな!27年目の『2・16』」「国鉄労働者1047名の解雇撤回!」「新10万筆署名で最高裁決戦に勝利しよう!」を掲げ、韓国鉄道労組をはじめとした熱烈な連帯アピールを受けて開催されました

 集会の初めに、国鉄闘争全国運動・北海道の呼びかけ団体である自交総連北海道地連の堀川委員長と札幌圏連帯労組の堀井委員長があいさつ。堀川さんは「不当労働行為を認めさせ、解雇を撤回させるために呼びかけ団体になった」「労働条件の悪化は国鉄分割・民営化から始まり、さらに今、資本家は解雇の自由を広げようとしている。これを労働者は許すわけにはいかない」と発言。堀井さんは「多発しているJR北海道の事故は国鉄分割・民営化、労組つぶしに原因がある」「横暴が目に余る安倍政権は戦争に向かっている。打ち倒さなければならない」と訴えました。
 国労原告団の小玉さんは、昨春以降の職場・生産点における国鉄闘争の前進を、①外注化・強制出向を阻止した国労郡山工場支部の闘い、②動労水戸と郡山工場支部の被曝労働拒否の闘いを中心に紹介し、国鉄決戦を軸とした労働者階級の闘いが参院選での山本太郎氏の当選から鈴木達夫氏の都知事選への挑戦という情勢を切り開いていることを報告しました。また、9・25判決を頂点に国鉄改革法体制に風穴が開き、JR北海道問題で分割・民営化体制の矛盾が爆発している中で、体制内労働運動をのりこえ打倒する展望が切り開かれていることを強調し、「あらゆるところで動労千葉労働運動の路線で闘おう」と呼びかけました。
 成田さんは、「新千歳空港から札幌に向かう途中にある南千歳駅構内の1、2番線のレールに考えられないような欠陥があるのが一目で分かった」として、国鉄時代の技術水準も安全を保証するモラルも失われたことを弾劾し、「不当解雇への謝罪はさておき、今すぐにでも現場に戻って安全回復のために働きたい」と心境を語り、会場に感動を巻き起こしました。
 基調報告は自交総連SK交通労組委員長の河野晃興さんが行い、「JR北海道の安全崩壊の核心は、保線、検修など有機的に結合して初めて成り立つ鉄道の安全がバラバラになっていることにある」「それをもたらしたのが国鉄分割・民営化、外注化だ」「JRの安全崩壊も福島原発事故も非正規職化も皆つながっている」と提起。「金銭和解するからといって『分割・民営化が正しかった』とまで言うべきでないという危機感からこの運動が立ち上がった」「動労千葉が団結を軸にして分割・民営化と労組として対決できたのに対し、国労が闘えなかったのは井手文書にあるように幹部が敵に取り込まれていたからだった」と暴露しました。だが「動労千葉の闘いの教訓と交流があって韓国で鉄道民営化反対の闘いがゼネストを含めて爆発している」「このように労働組合の団結した闘いがあって大衆的な支持が集中している。これをめざそう」と訴えました。
 最後に合同労組の道南ユニオン、タクシー労働者、自治体労働者からの決意表明を受けて、前日の札幌駅での街頭署名に続き、翌日のJR職場への朝ビラ、国交省北海道運輸局、JR北海道への申し入れ行動、下旬の韓国鉄道スト連帯行動の行動方針を確認し、集会宣言を採択しました。
 国鉄闘争全国運動・北海道がこの集会を開催したのは、北海道の労働運動全体に責任を取りきるという決意を全道の労働者人民に示すためでした。JR北海道の安全崩壊は世界的な注目の的です。韓国鉄道労組は、幹部5名の不当逮捕をものともせず「JR北海道のようにしてはいけない」と民営化反対のストライキに決起しています。北海道での国鉄闘争の爆発を実現しないわけにはいきません。
 この集会の成功を新たな出発点に、国鉄闘争全国運動・北海道は、集会決議にあるように「闘いなくして安全なし」「1047名の解雇撤回」を実現するために闘い抜くと同時に、外注化=非正規化と闘うJR労働者を支援し、「戦争と総非正規化」に向かう安倍政権に国鉄闘争で立ち向かって闘おうとしています。(札幌J・S)

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