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NAZENぐんま結成一周年集会が成功 動労水戸ストと一体に、前橋で60名の集会

20140514a-1.jpg 5月10日、群馬県庁・昭和庁舎会議室で「なくそう原発!つながろう福島!5・10群馬集会」が60名をこえる参加を得てかちとられました。
 受付前はまだ人が混み合っている中で、おお、どこからか軽やかな音楽が。ああ、目もチカチカする。
「みなさんお元気ですかぁ!スパングルで~す。」
 毎週金曜日、高崎駅西口を通る労働者・学生の心をわしずかみにしている「7時半の女」カーリーの声が会場の景色を一瞬でかえた。3曲を彼女たちと一体となって手拍子・鳴り物で歌ううちに、初参加者も多い会場全体がいい具合に撹拌されました。隣の席の人と団結を深めさせてスパングルズ退場です。

20140514a-2.jpg 集会のはじめに主催者を代表してNAZENぐんまの女性から、「3・11以来、不通となっているフクイチから20キロ圏内にある常磐線の一部区間を、ものすごい放射能の中をJRが6月1日から運転再開し、あわせて楢葉町長が「帰町宣言」を行おうとしていることに対して今日、動労水戸がストライキで試運転反対の闘いに起ち上がっています。群馬からもこれと連帯していきましょう」と訴えました。
 資料ビデオ上映の後、福島のお母さんからのお話を受けました。子供と山形に避難しながら福島に車で通勤しているお母さんは、放射能のことを話せなくなっている福島の一つの面と同時に、一方、それと対抗して闘えば勝てる希望を提示してくれました。
 彼女は子供がマスクをしているだけで非難されそうな現実に対して子供を守るために、親である自分が福島では絶対にマスクをはずさないと実践し、職場でも取り組みを始めたこと。そういう中で動労水戸の闘いがどれだけ自分に、そして今はまだ声を出せない福島の人々の大きな希望となっているかということ、だからこそ絶対に黙っていてはいけない、行動しなければいけない、と話してくれました。
20140514a-3.jpg 集会後の参加者からの感想で「福島の普通の人が置かれている想像を絶する状況が伝わってきて、涙が止まらなかった。お母さんのお話は、昨日まで何も知らなかった人も明日からは最前線に立とうという勇気を引き出してくれた。5月31日の動労水戸応援に行かなくては、と思った」と寄せられました。
 続いて、ふくしま共同診療所医師・布施幸彦氏の講演に移りました。布施医師は、『福島から内部ひばくを考えるーーふくしま共同診療所の役割』というタイトルで、パワーポイントを駆使し、専門的なことを初参加者にもわかりやすくお話してくれました。
 その中で「チェルノブイリよりも4倍も高い福島の避難基準」のデタラメさ。「甲状腺の役割」「甲状腺エコー検査の実際」「福島県立医大鈴木眞一教授見解の矛盾」「県立医大関係者だけ安定ヨウ素剤を飲んでいた卑劣さ」からはじめて、「共同診療所での甲状腺エコー検査でわかったこと」「仮設住宅訪問健康相談」とお話しました。講演のまとめにスクリーンに「当診療所のやるべき事」と浮かび、結語で「第二のフクシマをつくらないために、日本から原発をなくすために活動する」と結ばれました。
 集会後の感想で「脱原発を掲げた診療所と明言され衝撃を受けました。最近、共産党関連のイベントに参加して、『福島はもう安全です。安心して来てください』と福島から呼んだ人に言われて何も言えなかったが、布施先生から『そこの経営上の問題でしょう』と言われ、納得した」と出されました。
 会場からの活発な質問と、それへの布施先生のていねいな回答のあと、閉会となりました。また、参加者の多くから「国鉄10万筆署名」「三里塚3万筆署名」の協力を受け、動労水戸支援のピンクの檄布に、気持ちを込めたメッセージをいただきました。
 集会後の、お母さんと布施先生を囲んだ交流会に多くの方が参加、夜まで盛り上がりました。ここで、学生時代から環境問題のサークルを作って脱原発運動を取り組んできた女性が、小麦粉から卵まで国産・無農薬の材料で作ったバースデーケーキと花を、お話してくれた福島のお母さんに贈呈。おかげで交流会参加者も美味しいお相伴にあずかりました。このケーキもそうですが、スパングルズも、「どうすれば原発反対を多くの人に訴えられるか?」と考え抜いて結成され、毎週、仕事帰りに集まって厳しいトレーニングをしています。だから「7時半」になる。
 群馬は必ずしも「土曜日は休日」ではありません。でも5月10日土曜日に集まり、31日土曜日に行こうとしているのは、心を突き動かされるものがあるからです。労働者階級にはそういう力があるし、労働組合にはそれをたばね、開放する力がある。5・31いわき-6・8シビックホールに結集しよう。
(ぐんま・T)

写真は上から、①集会で熱心に聞き入る参加者。②動労水戸に寄せられたポケモン列車反対の檄布。③常磐線竜田延伸阻止へストライキで闘う動労水戸への檄布

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