基地も原発もいらない! 青森で福島・沖縄と結ぶ集会
10月19日18時から青森県八戸市にて、「10・19基地も原発もいらない!青森・三八労働者集会」が開催され、地区労組を中心に105人が結集した。冒頭、集会呼びかけ人の2人が挨拶。南部バス労組・間山正茂委員長は、多数の核施設と基地がある青森の現実を糾弾し「今こそなくそう!」とあいさつ。NAZEN青森共同代表・岩田雅一牧師は、「抑圧の最前線としてあるのが六ヶ所」「労働者は最前線に立つ存在」であり、ともに闘うと決意を述べた。後援団体あいさつを平労三八地本議長が行った。
集会の副題は、「沖縄、福島、青森をつなげよう」。3氏からのアピールが続いた。はじめに、福島診療所建設委員会の渡辺馨さんがアピール。「福島は今、除染、医療特区、避難地域の実験場だ。子どもたちはどこまで耐えられるかを調べるモルモットにされている。この現状を打ち破るために診療所を建設して闘う」と支援を訴えた。
元沖縄基地労働者の水島満久さんは、まず米兵による女性暴行事件を弾劾した。そして「オスプレイ配備に反対し命を守る闘いを、県民とともに闘うと基地労働者が決意を固め、沖縄の闘いは新たな段階に動き出した」と情勢を伝え、沖縄と連帯して戦争と基地、原発をなくそうと熱く提起。そのためにも、必ずぶつかる「雇用・生活はどうする?」という課題にいかに答えるかと問いかけ、「労働者として解雇は許さない。人間として基地と戦争はいらない。そして、基地は国策であり責任は政府にあることをはっきりさせる。その立場に立つことで基地労働者は生きていける」と、国策で基地と核施設が強制され同じ状況下にある青森の労働者に、闘って未来を切り開こうと呼びかけた。
動労水戸の石井真一委員長は、「茨城もぜひつながりに入れてほしい」と笑顔で提案、被曝労働拒否闘争の前進を報告した。「茨城には東海村第一・第二原発があり、JCO臨界事故の時にはサイレンが鳴り響き乗客が逃げる中、JR当局は職員に逃げるなと命令した」「そのJRは今、国の福島復興キャンペーンの先頭に立ち、広野駅からさらに原発近くへ運行を伸ばそうとしている」と原発推進体制JRを弾劾。今夏、ラジエーター清掃を「除染ではない」と強弁し、いやがる青年に被曝労働を強制するJR東へのストライキ闘争で青年が結集したことを報告した。各人から11・4集会の結集が呼びかけられた。
まとめを集会呼びかけ人であり、百万人署名運動・青森県連絡会代表の中道雅史さんが行った。「青森は『北の沖縄』であり、反戦反核反貧困の闘いの最前線。次回総選挙の結果次第では露骨な核武装論者の政権が誕生する。性根を入れて闘っていこう」と三沢、六ヶ所、大間闘争の方針を提起した。
20日、NAZEN青森、百万人署名運動・青森県連絡会、8・6広島-8・9長崎反戦反核統一実、ス労自主の仲間は、三沢基地ゲート前に結集。三沢の労働者、兵士に向かってオスプレイ沖縄配備と全国訓練反対をアピール。水島さんは、「基地は戦争のためにある。振興策ではない。戦争のための基地はなくすべきだ」と連帯の思いを込めて訴えた。三角忠さんは、「日米の朝鮮、中国侵略戦争体制強化を批判し、核と基地の拠点青森の闘いを全国の力で闘う」とアピール。
二日間の闘いは、基地と原発の集中点に向けて断固として闘う労働組合・労働者が、同じ一つの敵にともに立ち向かっている連帯感を生み出した。11・4集会への組織化を闘い再会することを誓った。(青森・S)
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