鈴コン分会の闘う仲間を迎え、東海で労働者集会開く
10月21日、東京西部ユニオン・鈴木コンクリート工業分会の鈴木善弘さんを迎えて東海労働者集会(呼びかけ東海合同労組/ス労自主中京分会連/愛知労組交流センター/三重労組交流センター/動労千葉を支援する会・東海)が、名古屋市教育館で開催されました。
3年前、東京板橋区の舟渡にある工場で、非正規の生コンドライバーが組合をつくりました。鈴木資本は、3カ月雇用の繰り返しとダミー会社を使って労働組合を潰してきた歴史をもっています。しかし、7年の歳月をかけて職場の仲間の不満や怒りを組織して2009年に組合結成を宣言。
第一次要求では、「会社指定休日の厳守と休業手当60%支給、60歳再雇用者の賃下げの阻止、就業規則の開示・手交」などを要求。翌月には「継続雇用、道路交通法の順守」などで会社を追いつめる中で、鈴木資本は解雇の脅しで組合の分裂を画策。この組合破壊攻撃との激しい攻防の中で、仲間の解雇を許さず労働者の命ともいうべき団結を守り抜いてきたのが今の鈴コン分会です。会社は亡くなった田口組合員に対する解雇撤回のストライキに対し、「違法スト・無断欠勤」などの難癖をつけて処分を繰り返したあげく、昨年末には組合執行部全員を含め4人を雇い止め解雇してきたのです。
不当解雇撤回を闘う当該の鈴木善弘さんは、鈴コン分会の闘いを誇りをもって熱く訴えました。「そこからが凄い。裁判所も不当な解雇を認めるような仮払い決定を出し、地域の労働組合や全国からの力強い支援・連帯が拡大している」「俺たちは裁判で勝って職場に戻るためだけに闘っているわけではないよ。労働組合をつくらせないために『3カ月雇用』を繰り返し、分裂組合をつくって闘争を破壊する鈴木資本は、『10割非正規化』をめざす資本家階級の代表なんだ。だから鈴コン闘争の勝利は、『非正規職撤廃』というすべての労働者の未来をかけた闘いなんだ」「そして、この闘いを俺たちが勝利の展望をもってやれるのは、動労千葉がJRの外注化攻撃を12年間も止めてきたからだ」と、「国鉄1047名解雇撤回!外注化阻止・非正規職撤廃!を掲げて闘われる11・4全国労働者集会に結集しよう!」と力強く呼びかけました。
東海労働者集会は、不当弾圧をはねかえして奪還された三重支部の仲間とともに参加者全員で「全国の仲間とともにこの鈴コン闘争を支援し、勝利のために闘おう!」「労働組合が『非正規化』『被曝労働』を容認することで、労働者にとっての生き地獄がまかりとおってしまっている、この現実をひっくりかえそう!」「資本による解雇が吹き荒れ、労働者が無権利化されるようになった大きな転換点は、国鉄改革法による分割・民営化攻撃だった。今この国鉄改革法をうち破り、不当労働行為を謝罪させ、解雇撤回・JR復帰をめざす新たな大運動が呼びかけられている。労働者の未来をかけて、動労千葉を先頭とする外注化阻止の闘いの勝利をともにきりひらこう!」と集会アピールを採択し、11月4日東京・日比谷で、労働組合の隊列を増やして再会することを約束しました。(東海合同労組・K)
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