北島必勝へ総決起集会 ”労組つくり安倍と田中区政を倒す”
6月29日の杉並区議会議員補欠選挙投票日まで残り3週間を切る中、選挙総決起集会が11日、杉並区内で開かれた。北島邦彦候補(東京西部ユニオン副委員長)を先頭に労働者、学生、住民、200人が一堂に会し北島必勝へ決戦態勢を整えた。
集会は、司会の青年労働者から「杉並区議補選は5・30―31動労水戸ストといわき闘争、6・8国鉄全国集会の歴史的地平をさらに推し進める闘いだ」と宣言され始まった。
冒頭、選対本部が「安倍が集団的自衛権行使容認の閣議決定を狙う今国会会期末が6月22日、この日が杉並区議補選の告示日だ。選挙戦は闘う労働組合をつくり、職場生産点から安倍を倒す闘いそのものだ」と改憲・戦争の安倍を倒す一大決戦であることを鮮明に提起。
これを受けて、北島さんは「安倍政権―田中区政を串刺しにして倒す」と戦闘宣言を発した。北島さんは、安倍政権と田中区政の一体性について「田中区政は児童館全廃で500人の職員の誇りを奪い、首を切ろうとしている。まさに田中区政こそ民営化・外注化、非正規職化を進める安倍の先兵そのものだ」と鋭く批判。さらに「民営化で労働者の団結を破壊することこそ戦争政治そのものだ」「この新自由主義・田中区政に総屈服の議会を奪還する」とたたみかけた。
その力はどこにあるのか。北島さんは「杉並に闘う労働組合の拠点をつくることだ」と断言。安倍政権―田中区政がもたらす生活破壊、雇用破壊は全人民に襲いかかっている。生きさせろの大反撃の結集軸になるのが闘う労働組合だ。「住民の支持と共感を得た5・31動労水戸ストと、6・8国鉄集会は、それが可能だと示した」と確信をもって訴えた。
集会では、前都知事候補の鈴木達夫弁護士も駆け付け、「100万人民の戦争反対の声と結合し、安倍政治を断ち切る大奔流をつくり出そう」と訴えた。鈴木さんは「安倍は『日本人を守れ』というが、そもそもこの資本家のための国家が人民を守ったことがあるのか」とヒロシマ、ナガサキ、沖縄戦、福島第一原発事故などを引き合いに出しながら弾劾。さらに、安倍の戦争政治が、アベノミクスの崩壊の中で巻き起こる労働者階級の闘いを逆転させることにその狙いがあることを暴いた。
また杉並は原水爆禁止運動の発祥の地でもある。鈴木さんは「反原発、放射能、内部被曝の問題、福島の怒りを徹底的に訴えよう。土地は記憶を持つ。労働者階級の歴史的経験を杉並は持っている。そこに鋭く迫り、掘り起こし、結合しよう」と力を込めた。
東京西部ユニオン委員長の吉本伸幸さんは「安倍―田中を倒す力は、職場で仲間と団結して闘うことの中にある。労働者をなめたらどうなるか思い知らせてやろう。杉並で闘う労働組合と本物の労働者党をつくろう」と熱烈に呼びかけた。
会場からも、6・8国鉄闘争全国集会の高揚を引き継ぎ、NAZEN事務局長の織田陽介さん、学生、青年労働者などから「外注化・民営化反対で職場から労働組合に組織して闘えば田中区政は倒せる」との決意と展望が次々と語られた。(K)
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