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議場を圧する川内原発再稼働NOの声! 県の再稼働受け入れに怒り爆発

20141110a-1.JPG 11月7日、鹿児島県議会と県庁周辺は、鹿児島県の川内原発再稼働受け入れ表明に、激しい怒りがたたきつけられ、終日抗議の声が響き渡った。
 県庁入口前には、再稼動反対のテントが張られ、「知事は県民の声を聞け!」と書かれた横断幕、寄せ書き、檄文が所狭しと並べられた。早朝から県内はもちろん九州全県、福島をはじめ全国から再稼働に反対する人々が結集し、NAZEN福岡やレイバーユニオン福岡も、全国の仲間とともに弾劾の闘いの先頭に立った。

 まず本会議場で怒りが爆発した。
 鹿児島ばかりか全日本、全世界が注目する議会だというのに、質問者は反対議員のみ。自公議員は質問すらしない。自公は、数をたのみに31の再稼動反対陳情をすべて否決し、川内原発の地元・薩摩川内市の商工団体から出されたただ一つの再稼動推進の陳情を採決しようとした。
 「もう許せない!」。傍聴席から一斉に怒号が起こった。伊藤祐一郎知事は目を閉じたままだ。傍聴者たちは立ち上がり、全員に配られた「原発再稼働NO!」のプラカードを一斉にかかげて抗議した。「川内原発を再稼働させないぞ!」と議場を圧する怒りのシュプレヒコールが傍聴席から何度も続けられた。その猛烈な怒りに押され、県議会当局は退廷させることすらできなかった。
県庁舎入り口前が、弾劾集会の場に
 一方、傍聴券を得れなかった人たちは隣の県庁舎に押しかけた。「2階にモニター室がある。そこで議会のやり取りが観れると議会当局は言っている。中に入れて観させろ!」と申し入れた。ところが県職員が入口を固め中に入れさせない。県当局は、何と「反対派が何をするか分らないから」として県庁業務を停止し、県庁舎全体を封鎖していたのだ。怒った市民らは、職員に激しく詰め寄って抗議を繰り返した。NAZEN事務局から「この場で抗議集会をやろう」と呼びかけ、県庁入口前は再稼動を弾劾する抗議集会の場に変った。
「闘いはこれから」と抗議の集会と記者会見
 採決後、記者会見に現れた県知事は、「地元同意が取れた」として受け入れ表明を行い、「私の中では(再稼働受け入れで)終始一貫していた」と開き直った。旧自治省官僚時代、石川県に出向し、企画課長として志賀原発誘致の中心で動いたのが伊藤だ。「3・11」以降も「原発は必要」と繰り返し、川内原発再稼働を推進してきた。九電との緊密な関係も暴露されている。まさに安倍や電力資本の手先そのものだ。
 昼から議会傍聴者たちも合流して県庁前の公園広場で「ストップ再稼動! 3・11鹿児島集会実行委員会」の抗議集会が行われた。地元反対派や県議会議員、福島現地から駆けつけた団体、人士、さらに福島からの避難者などが、「伊藤知事はカネで命を売るな!」など、口々に伊藤知事や、大規模噴火や避難計画のズサンさを弾劾した。
 さらに、知事の受け入れ表明に対する抗議の記者会見が、県庁の反対派テント前で行われた。
「鹿児島県の歴史に汚点を残した」「闘いはこれからだ」「一歩も引かないで闘おう」「あきらめなければ勝てる。さらに闘いを広げよう」と訴えた。
 鹿児島県の川内原発再稼働受け入れは、激しい怒りに転化し、さらに燃え上がろうとしている。墓穴を掘ったのは安倍と鹿児島県だ。この怒りを原発再稼働、戦争と民営化の安部打倒へ。(九州・A)

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