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三里塚一斉行動、「説明会」に住民の不安と怒り

20141120a-1.JPG 11月16日、三里塚芝山連合空港反対同盟と支援連絡会議は、第19回を数える成田空港周辺地域での一斉行動に立ち上がった。
 午前8時30分に、天神峰の市東孝雄さん宅離れに集合し、準備と打ち合わせを行った。この日配られる「反対同盟ニュース」第14号は、冒頭で10月25日に川上・新田地区で行われた第3滑走路問題での「説明会」の模様を暴いている。成田市によるこの説明会は、住民の強い要求によって開かれたものだが、出席した市の複数の役人は、国土交通省の有識者会議が発表した「中間とりまとめ」と添付図をそのまま示しただけで、「第3滑走路を一体どこに造ろうとしているのか」という住民の切実な質問に対し、「何も決まっていません」と繰り返すだけだった。住民の不安と怒りは増すばかりだ。

20141120a-2.jpg また「ニュース」今号は成田空港の地盤沈下の実態、韓国民主労総の三里塚訪問記事、住民の怒りの声などを掲載した多彩な内容となっている。
 萩原富夫さんがこの日の行動と当面するスケジュールを確認し、市東孝雄さんが「反対同盟が第3滑走路計画をいち早く暴いてきたことが住民を動かしている。さらにこの問題を持ち込んで会話し、闘いをつくり出そう」と奮起を促した。一同は直ちに担当地域へと飛び出していった。
 北原鉱治事務局長は、宣伝カーに乗り込み、川上、西大須賀でスポット演説に立ち、「住民を無視した新滑走路計画こそ、48年前の閣議決定から変わらない成田の本質を表している。絶対に認めることはできない。私たち反対同盟とともに、今ここで絶対反対の声を上げる時です」と力強く訴えた。また午後には、大栄十余三などの地域を回って、住民との交流を深めた。
 婦人行動隊の宮本麻子さんは、川上地区の農家を中心に一軒ずつ訪問し、20141120a-3.JPG「ニュース」を手渡していった。第3滑走路と説明会は重大な関心事で、「“決まってない”の一点張りで、説明になっていなかった」「確かに市はまだ何も知らないようだが、あんな態度は無責任すぎる」という怒りと不満の声が次々と聞かれた。「私は反対でも賛成でもない。家族の介護で今日は来ているだけで、ここに住んでいないので」という女性に対しても宮本さんは熱心に話し込み、「こんな計画が進められたら、移転や騒音対策などで線が引かれて住民同士が分断されます」と訴え、共感を得た。
 夕方に再び全員が市東さん宅離れに集合し、一日の行動を集約した。この日回った全員が数多くの住民と接して、騒音と地域破壊の空港の現実に対する憤りと反対同盟への期待感を受けとめた。そして、地域住民と結びついて反対運動を大きく飛躍させる決意を新たにした。
 年末年始を目前にして日々の農作業を積み重ねながら、農地取り上げ反対3万人署名を推進し、旗開き、3・4農地裁判控訴審弁論、3・29全国集会の準備へと現地は多忙を極めている。
 労農学連帯の力で市東さんの農地を守り、第3滑走路計画を粉砕しよう。(TN)

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