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三里塚団結街道裁判、小泉成田市長を証人申請

20161109a-1.JPG 11月8日、千葉地裁民事第3部(阪本勝裁判長)で団結街道裁判の弁論が開かれた。三里塚芝山連合空港反対同盟と顧問弁護団、支援の労働者・学生・市民は、天神峰・市東孝雄さんに対する農地取り上げ攻撃を粉砕する決意で、この日も法廷に臨んだ。
 原告・反対同盟側は、成田市当局者3人、成田空港会社(NAA)幹部1人、前成田市議の足立満智子さん、経済学者の鎌倉孝夫さん、地元住民の萩原富夫さん、市東孝雄さんを証人として申請している。弁護団は今回「人証申出補充書」を陳述し、特に市とNAAの証人を尋問する重大な意義を強調した。

  団結街道は市東さんが営農のために毎日使用していた道路であり、それを一方的に廃止を決定し夜陰に乗じて封鎖するとは、前例のない大暴挙である。この違法性を明らかにするために、彼らを法廷に引きずり出し、決定にいたる過程を洗いざらい証言させ、「代わりの道路ができていた。廃道の要件は満たしていた」などといううそと居直りを粉砕しなければならない。
 また弁護団は、小泉一成・成田市長を証人として追加申請した。被告・成田市は、日常的に営農のために使われている道路の廃止を決定したという点で、前例がないことを認めている。官僚組織は一般的に何事においても「先例に従う」ことを旨とするものだが、この件でそれを破ったとすれば、なぜなのか。小泉市長がその権限で「政治判断」を下したからではないのか。弁護団は、この点で市長の責任を追及する必要性を強調した。
 市側は「証人尋問は不要」との姿勢をとり続けている。成田市民である市東さんの生活を押しつぶしても、空港の方が大事だというわけだ。絶対に認められない!
 次回期日を来年の2月28日として閉廷した。
 千葉県弁護士会館で、伊藤信晴さんの司会で報告集会が開かれた。
 最初に弁護団事務局長の葉山岳夫弁護士が発言し、「団結街道廃止の最高責任者は小泉市長だ。”空港と地域の共生”などと唱えているが、現実の小泉市政は”空港による強制”、あるいは”空港への隷属”だ」と弾劾し、証人尋問の必要性を訴えた。さらに市東さん農地法裁判での最高裁の上告棄却決定について、「最高裁はNAAの憲法違反に判断を出すことから逃げている」と厳しく断罪した。
 さらに弁護団全員が発言し、小泉市長をはじめ全証人の採用をかちとる決意を表した。
 動労千葉の滝口誠さんが連帯発言に立ち、11・6全国労働者総決起集会成功を確認した上、パククネ政権打倒情勢での11・12~13ソウル労働者大会・民衆総決起の重要性を訴えた。
 最後に太郎良陽一さんが反対同盟事務局からの提起として、当面する闘争方針を打ち出した。最高裁の上告棄却決定への反撃として、反対同盟は12月4日(日)に緊急現地闘争を開催する。また全国の労農学人民が、明日からでも続々と三里塚現地に駆けつけ、援農・現地調査などで市東さんと交わり、市東さんを激励してほしいと熱く呼びかけた。また反対同盟は11月13日に空港周辺地域への情宣活動に総力決起することを明らかにした。
 12・4三里塚現地闘争に立ち上がろう!(TN)

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