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三里塚一斉行動、「同盟ニュース」で第3滑走路計画暴く

20140623b-1.JPG 市東さん農地裁判控訴審第2回弁論が目前に迫った6月22日、三里塚芝山連合空港反対同盟と支援連による毎月定例となった一斉行動が行われた。
 午前8時30分に天神峰の市東孝雄さん宅離れに集合。この日用意された「反対同盟ニュース」第9号は1面で、国土交通省の有識者会議が6月6日に発表した「第3滑走路計画」をもとに、新滑走路が実際どこに造られるのかを地図上で示した。まさにとんでもない計画だ! 現在の暫定滑走路の東側に450m、あるいは750mの間隔をおいて3500mの滑走路を建設する二つの案だ。現在の暫定滑走路(B’)そのものも1千m延長するという。数百件の強制移転、大規模な農地破壊をやることを前提にしている。萩原さん宅を始め、東峰地域は丸ごとつぶされることになる。今とはけた違いの騒音地獄が現出することも明らかだ。

20140623b-2.JPG これは反対同盟48年の闘いをつぶすことを狙った攻撃だ。周辺住民に徹底的に暴露し、住民無視、農村破壊、農地強奪の罪を重ねるこの「計画」を粉砕しなければならない。そのためにも、市東さん農地裁判闘争の勝利、3万人署名の推進が重要だ。
 3万人署名についてこの日までの集約で、全日建運輸連帯労組関西生コン支部から1235筆が届けられるなど、この間1300を超えるまとまった署名が寄せられ、昨年千葉地裁に提出した1万1922筆をひとまず上回ったことが報告された。さらに全国から、また外国からも署名が届いている。
 市東孝雄さんは、「あいにくの雨模様の天気で大変ではあるが、今日をやりぬいて、25日の東京高裁での闘いを迎えましょう」と一同を激励した。 萩原富夫さんは、6・25裁判への全力結集を訴え、「第3滑走路粉砕」を掲げた7・13現地闘争20140623b-3.JPGから10月全国集会への取り組みを確認した。
 「ニュース」を必要部数確保して、それぞれが担当地域へと散っていった。
 「第3滑走路」については、地元の利権団体などで「実現する会」がつくられ、マスコミ報道も流されたが、「予定地」を含め空港周辺地域の住民は一切無視されたままだ。そこにこの計画を衝撃的に暴く「反対同盟ニュース」がくまなく配布されていった。
 「とんでもない話だ」「こんなことは絶対に認められない」「詳しい情報をさらに教えてほしい」などの驚きと怒りの声が次々返ってきた。
 北原鉱治事務局長と婦人行動隊の宮本麻子さ20140623b-4.JPGんは反対同盟宣伝カーに乗り込んで地域を回り訴えた。北原さんは新滑走路に直撃される川上、新田の2カ所でスポット演説に立ち、「こんな計画に対し、今ただちにここで反対の声を上げないと、地域が破壊されることを認めてしまう。48年間不屈に闘ってきた反対同盟とともに立ち上がろう」とアピールした。
 午後からは雨も上がり、反対同盟と支援連は千葉市に繰り出し、千葉中央公園付近と富士見町の繁華街で3万人署名を訴える情宣活動を行った。
 婦人行動隊の木内敦子さんや全学連三里塚現地行動隊がマイクを握り、道行く人びとに熱烈に「農地取り上げ許さない」とのアピールを行った。「とめよう戦争への道!百万人署名千葉県連絡会」もここに合流し、全力で署名を呼びかけた。これに応じて、若者を中心に労働者・学生が次々と署名をしていった。
 夕方までの大奮闘で、この日千葉市で獲得された署名は346筆。一同は疲れも見せず、6・25東京高裁での農地裁判控訴審闘争へ、「農地死守」の気概をますますみなぎらせて闘うことを確認し合った。(TN)

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