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三里塚第86回一斉行動、機能強化への住民の怒りと合流

86回を数える成田空港周辺一斉行動。出発前に朝の打ち合わせを行い、機能強化策を粉砕する決意を固め合った(8月23日 成田市天神峰)

8月23日、三里塚芝山連合空港反対同盟と支援連絡会議の仲間は86回目の空港周辺情宣一斉行動を行った。この日は早朝から断続的に雨が降っていたため市東さん宅離れで短時間の打ち合わせを行った。
東峰の萩原富夫さんは、「周辺住民と共に破産必至の機能強化と闘いNAAを追いつめよう」と呼びかけ、事務局の伊藤信晴さんは、「コロナ情勢の中で苦しい生活を強いられる住民の声しっかり聞こう」と訴えた。
当日用意された「反対同盟ニュース」第81号は、9月2日に東京高裁で開かれる請求異議控訴審・第3回への結集を呼びかける内容だ。
政府による「GoToキャンペーン」にもかかわらず、お盆休みの国内線旅客数はANA、JAL共に約7割減。搭乗率も採算ラインの6割を大きく割り込み4割以下となっている。お盆の出入国者数も前年同月比で98%減。7月の訪日外客数は3800人。4カ月連続で99・9%減だ。
NAAは市東さんの農地を奪うための訴訟をただちに取り下げ、機能強化策を白紙に戻せ!
「地域住民の声」では、コロナ感染症拡大をもたらした「GoTo」にお金を回すのではなく、感染症と闘う医療福祉労働者に回すべきだと述べ、医療労働者のストライキを応援する芝山町民の声を紹介している。
一同、同盟ニュースに新たに作成された9・27全国集会を呼びかけるカラービラを折り込み、担当地域へ飛び出した。
4月12日から閉鎖されていたB滑走路が7月22日に再開された。騒音問題についてあちこちで話題になった。
「B滑走路が再開されたが、以前より騒音が少なくていい。だけど夜11時頃にも飛んでいるので早く寝たいと思っても寝られず、体調が悪い。もし機能強化が進めば夜12時台も飛ばすというので困る。説明会はあったが同意などしていない」
「最近はA滑走路の航空機の飛行コースがデタラメなようだ。こっちにくるととてもうるさい」
また、破綻的危機の成田空港の現状についても声が寄せられた。
「友人を成田空港に送ったが駐車場はガラガラ、ロビーもガラガラでびっくりした。機能強化も農地取り上げも必要ない」「近くのバス会社の観光バスがほとんど動かず留まっている。『GoTo』が実体的に破産していると感じる」
さらに、芝山町の対応にも批判が集まった。
「最近、芝山町のコロナ感染者が亡くなった。町として病院の案内や失業等で困っている住民への援助金などは一切ない。工業団地から大きな会社がぬけ、町の収入が減っていることが背景にある。空港一辺倒できたつけが今きている」
夕方、再び離れに戻った仲間は一日の集約を行った。コロナ情勢の進展の中で反対同盟への期待と支持が高まっていることを確認した。次回行動日は9月20日。(N)

◎請求異議裁判控訴審
9月2日(水)午前10時30分開廷 東京高裁(大法廷)

◎耕作権裁判
9月14日(月)10時30分開廷 千葉地裁601号法廷

◎団結街道裁判
9月18日(金)10時30分 千葉地裁601号法廷

◎三里塚全国総決起集会
9月27日(日)正午~ 会場 成田市赤坂公園 主催/三里塚芝山連合空港反対同盟

 

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