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三里塚・市東さんを迎え高崎市で「戦争と食料」講演会

群馬県高崎市で開かれた〈戦争と食料〉講演会。三里塚反対同盟・市東孝雄さんが農地を守る決意を述べ、参加者は大きな拍手で応えた(9月18日)

9月18日、三里塚反対同盟の市東孝雄さんをむかえた「〈戦争と食料〉9・18講演会」が高崎で開催されました。農地法裁判最高裁判決や新やぐら裁判不当判決と闘う市東さんに応えようと、台風の中を新たな参加者10名をはじめ50名が参加して成功しました。
はじめに司会の青年が、「皆さん、肩の力をぬきましょう」と、『あんたがたどこさ』と『うみ』の手遊び歌を参加者全員で演じました。
主催者を代表して、群馬・市東さんの農地を守る会の大塚正之さんから、「岸田政権はウクライナで始まった戦争も使って中国侵略戦争に動いている。それは巻き込まれるということではなく、日本がアメリカと一緒に戦争をやるということ。これに対して闘っているのが三里塚です。市東さんの農地を守ることが戦争を止める。三里塚を闘うことが群馬の様々な闘いも前進させます」と強調しました。
来賓のあいさつに立った全国農民会議共同代表の小川浩さんは、「自民党の大規模農家育成策が失敗して、米価下落、肥料の高騰と、10ヘクタール、20ヘクタール規模の農家がどんどん廃業に追い込まれている。それは農家だけの問題ではなく社会全体の問題として闘うこと。市東さんの農地を守ることだ」と訴えました。

9・2三里塚現地闘争、市東さんの畑の様子などを収録したビデオが上映された

小川さんのご家族からは「父は今年45㌶の米作でしたが、地域の農家から望まれて、来年は約60ヘクタールになるようです。市東さんとともに闘って120歳まで生きてほしい」とエールが送られ、会場は拍手に包まれました。
〈戦争と食料〉の講演に入り、高階ミチさんから、「戦争中の食べ物」、田島俊昭から「戦争と食料」が話されました。その中で、食料を作る農民を食べられなくして「娘の身売り」にまで追い詰めた日本帝国主義が戦争を起こし、戦争によって人民をより飢えに突き落とした当時の状況がリアルに出されました。

「自分の信念を曲げずに闘います」と市東さんが力強く宣言

最新の現地ビデオを上映して市東さん登壇。
市東孝雄さんは、9・2新やぐら裁判の「仮執行宣言」付きの控訴棄却判決を弾劾し、「私は、おやじの遺言に従い、農家を継ぐと決めて帰ってきた。お金がほしくてやってるわけじゃない。後から来たのが空港です」
「裁判長は、『仮執行宣言を付す必要がないとする理由は見当たらない』とわけのわからない判決を強行した。しかしいちいち気落ちしては先へ進めません。まだまだ畑は元気です。私も元気なうちはやります!。私だけの問題ではなく日本農民すべての生き方がかかっています。みなさんの力をお借りして、反対同盟と私は、自分の信念を曲げずに闘っていきます」と静かに決意を語りました。

群馬・市東さんの農地を守る会の会費とカンパを市東さんに手渡す

三里塚現地の仲間、地元自治体や2名の女性地方議員、群馬合同労組の女性執行委員の発言を受けて、群馬合同労組・清水彰二委員長から10・9三里塚集会、国葬反対闘争、11・6全国集会が提案されて閉会しました。
そのあとの交流会も、用意した群馬名物の鳥めし弁当が足りなくなる盛況となって歓談、10・9現地集会での再会を約しました。
農業は工業と共に社会的生産の二大柱です。
支配階級は都市と農村を対立させ国内矛盾と農業=食糧問題を外へ(侵略戦争)転化し分断支配してきました。市東さんの農地を守る闘いは、労農学と国際的団結を取り戻して怒りを解放、戦争を阻止し未来社会を建設する歴史的大事業です。10・9に総結集しよう。(田島俊昭)

スケジュール
◎天神峰 夜カフェ
10月8日(土)午後5時 天神峰の市東さん宅中庭集合

◎10・9三里塚全国総決起集会
10月9日(日) 成田市赤坂公園(千葉県成田市赤坂1丁目 成田ニュータウン)
正午 集会開始、午後2時30分 成田市街デモ出発
主催/三里塚芝山連合空港反対同盟

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