東日本解放共闘会議 関東に水平同盟を 高槻支部建設の勝利受け
12月19日、部落解放東日本共闘会議第23回総会が東京・中央区浜町会館で開催され、50人が結集した。衆院選決戦の熱気と高揚感が会場にあふれる中、強制執行を打ち破った西郡住宅闘争と結合することで、全国水平同盟高槻支部と植木団地労働組合が結成された1年を総括。闘う路線への確信を深め、安倍政権を打倒する2015年決戦への突入を宣言した。
司会の動労水戸執行委員の開会のあいさつに続き、岩本正治事務局長が主催者あいさつを行い、議案の14年総括と15年方針のうち情勢を中心に提起。闘いの基調と方針の提起は大西文夫事務局次長が行った。
「世界大恐慌が深まり戦争として爆発する中で労働者人民が決起している。西郡でも高槻でも闘いの原点は衣食住すべてを奪われてきた労働者の〝生きさせろ!〟の怒りだ。東日本解放共闘は全国水平同盟と一体で国鉄決戦を基軸に闘う労働組合をよみがえらせ、新自由主義を打ち倒す。植木団地取り上げを阻止し、全証拠を開示させ石川一雄さんの再審無罪をかちとる。全国各地、東京・関東に水平同盟を建設しよう」
二人からの提起を受けて、それを深める活発な討論が行われた。
まず14〜15日の動労総連合定期大会を成功させた動労千葉から大竹哲治副委員長が発言。正念場を迎えた1047名解雇撤回闘争を総力で闘い、3月ダイヤ改正で地域切り捨て・社会丸ごと民営化を狙うJR資本―安倍政権打倒に向けて闘う決意を述べた。
杉並の北島邦彦元区議は、「鈴木たつお候補が弁護士として国鉄闘争を先頭で闘ってきた力が2週間で1万7千票を獲得した」と核心を述べた。東京労組交流センターの小泉義秀事務局長も杉並区内の労組をくまなく回った選挙戦について報告し、植木団地労組の結成と闘いの重要性を説いた。衆院選で街頭宣伝の主軸を担った全学連の冨山小太郎さんは、「石川一雄さんの決起は全労働者を団結させるもの。狭山闘争を闘いの軸にしよう」と訴えた。婦人民主クラブ全国協議会の鶴田ひさ子事務局長は、14年選挙戦と高槻支部結成の教訓を踏まえ、「1枚のビラ」の威力を語った。
水平同盟杉並支部の狩野正幸書記長は「解放共闘は水平同盟をつくる一方の主体」とし、非正規職撤廃、狭山闘争の勝利をかちとる決意を表明。また、そのためにも「高槻支部に対する既成の部落解放同盟の破壊策動をふっとばさなくては」と力説した。討論の最後に動労水戸執行委員が常磐線をめぐる合理化攻撃を暴き、「動労総連合を全国につくろう」「3・11郡山へ」と訴えた。
水平同盟杉並支部の田中れい子支部長が討論をまとめ、1月25日の全国水平同盟臨時大会と1月狭山要請行動への決起を呼びかけた。
岩本事務局長が人事案(田中康宏議長をはじめ全員留任)を提案し、すべての議案が満場の拍手で承認された。
(T)
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