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札幌で国際婦人デー講演会 関西ブロック代表の山本美知子さん招き

20150306a-1.jpg 札幌で3月1日、3・8国際婦人デーにちなんだ講演会が、婦人民主クラブ全国協議会・関西ブロック代表の山本美知子さんを招き、婦民新聞の読者など17人の参加で開催されました。星野文昭さんの弟の修三さんが「もう獄中40年。一刻も早く奪還を!」とアピール。福島の椎名千恵子さんや動労千葉と同家族会からはメッセージをいただきました。

 山本さんは、今日の女性が置かれた現実、非正規化と貧困、母性の危機的状況はどこから始まったのかと問いかけ、30年前の国鉄分割・民営化と一体の男女雇用機会均等法が起点だったと指摘しました。また、これへの態度が分岐点となり、婦民本部が均等法に賛成していく中、婦民全国協が動労千葉のように絶対反対で闘ってきた歴史を明らかにしました。
 安倍が打ち出した「女性の活躍促進法案」は、日本帝国主義の破滅的な危機を示すものである一方、戦争に女性を動員するためのものと弾劾。世界戦争の危機のもと、人質事件をテコに安倍が中東参戦に踏み切り、テロ非難決議が全会一致で採択されるような現実にもかかわらず、労働者の国際的団結の力で戦争を止め、世界革命を実現できるとして、韓国民主労総が大規模なストライキ闘争に立ち上がろうとしていることを紹介しました。
 3・8国際婦人デーの由来から、女性労働者・女性大衆が闘いの先頭に立った時、出動した軍隊まで獲得してロシア革命が実現されたことを明らかにしました。その教訓から、労働組合の拠点建設、それを軸としたソビエトの建設が不可欠であり、世界単一の労働者の党の建設、労組交流センター女性部の発展と並び、多くの女性を結集させるためには婦民全国協の役割は決定的であり、北海道にも婦民の支部を!と訴えました。
 続いて女性たちを中心に活発な議論が行われました。戦争と貧困、社会保障の切り捨て、女性の労働条件の切り下げ、保育園をめぐる現実への怒りが次々に語られ、こうした流れを何とかしたいという意見が続きました。最後に集会を呼びかけた女性から、本日を第一歩として婦民全国協の支部を立ち上げようとの提案がありました。
 今、北海道でも戦争反対、反原発で膨大な女性が立ち上がっています。しかし既存の婦人運動、女性解放運動は総瓦解(がかい)、総転向の状態。新婦人や「ふぇみん」のホームページを開いても、権力や資本と闘う姿勢は見られません。労働運動では自治労全道庁労連でも女性部が昨年、解散するなど、ほとんど結集軸がなくなっているのが現状。婦民全国協の登場は絶対に必要です。
 山本さんが強調したように、女性は社会の半分を担っているだけでなく、古今東西の革命運動で決定的な役割を果たしてきました。国鉄闘争、反原発闘争、星野闘争など、どの分野も女性が生き生きと闘えるようになった時に本当に大きく発展すると確信し、男性も北海道に婦民全国協の支部をどんどんつくっていくことを最重要課題として取り組みます。(札幌 J・S)

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