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三里塚 石毛「有志の会」を弾劾 第3滑走路阻止を呼びかけ

20150815b-1.JPG 7月29日、三里塚芝山連合空港反対同盟と支援連は、石毛博道(成田空港地域共生・共栄会議委員)、相川勝重(芝山町長)らの「成田第3滑走路実現を目指す有志の会」発起人会開催に対して、反撃に立った。
 午後4時、反対同盟は北原鉱治事務局長、市東孝雄さん、萩原富夫さんが出席して天神峰の市東さん宅離れで記者会見を行い、弾劾声明を発表した。

 声明は、「三里塚闘争破壊の見返りに、私利私欲を求める策動を断じて許さない」と弾劾し、周辺住民から怒りの声が上がっていることを、7月19日の一斉行動の成果を踏まえて明らかにした。
 さらに「有志の会に、騒音下で新たに被害を受ける住民の苦しみへの配慮はない。言っていることは『騒音下住民を金で黙らせる仕組みを作るべき』――これだけだ。まさに、他人の犠牲の上に利益をむさぼる最悪の利権集団だ」と断じた。また、第3滑走路の必要性がみじんもない中で同滑走路計画を強行する意図として、朝鮮有事に成田空港が米軍の中継基地となることが確定する中、軍事転用の狙いがはらまれていることを指摘し、「安保法制に反対して立ち上がる人びとと固く結びつき、50年目を迎えた三里塚闘争の勝利まで闘いぬく」と宣言した。
 記者会見にはテレビ2社を始めマスコミ9社が参加した。反対同盟事務局の萩原さんが、「最高裁・緊急5万人署名」の開始、耕作権裁判への取り組み、10・11全国集会の内容などを説明した。
20150815b-2.JPG 記者会見と並行して支援連は京成成田駅前で「有志の会」弾劾の街宣活動を行った。
 そして午後6時、会場の成田ビューホテル前に移動して、2枚の横断幕を広げ、宣伝カーで宣伝を行いながら発起人会開催を徹底的に弾劾し、ビューホテル労働者に連帯を呼びかけた。この闘いは宿泊者やドライバーの大きな共感・反響を呼び起こし、「有志の会」に大打撃を与えた。
成田推進議連の策動許すな
 7月31日、自民党の利権団体である成田国際空港推進議員連盟(会長・二階俊博衆議院議員)が自民党本部で総会を開き、「成田空港の第3滑走路建設を求める決議」を上げた。これには国土交通省の田村明比古航空局長も出席して「第3滑走路は必要」と述べ、調査・準備に入ることを表明した。また、早期に「4者協議」を開くことを求める決議も上げられた。
 これを受けて8月3日、同議連のメンバーが太田昭宏国交相および森田健作千葉県知事を訪れて決議文を提出し、「4者協議開催」を申し入れた。4者協議とは、国土交通省、成田空港会社(NAA)、千葉県、地元9市町からなり、成田空港の拡張や運用に関して「地元住民の了承」をデッチあげる組織だ。
 マスコミでは「国も新滑走路推進を表明」などと報じられているが、三里塚闘争の前進と成田空港の経営危機に追い詰められた国交省、NAA、地元利権議員の、あせりにかられた動きであり、日帝・安倍政権の危機が表れている。「絶対反対」の住民の声を一層集中し、第3滑走路計画を粉砕しよう。

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