「街」弾圧 2人を迎え祝勝会 〝団結の力が引き寄せた勝利〟
8月14日、障害者就労支援事業所「オープンスペース街(まち)」の仲間2人の釈放がかちとられた。6・1不当捜索以来2カ月半。動―反動―動の階級的激突攻防で実力でもぎりとった大勝利だ。同日夕方、彼女らのホームグラウンドである東京・練馬区の「街」に2人が相次いで到着すると、釈放の報を聞いて駆けつけた作業所の利用者や仲間たちが歓呼の声で迎えた。星野暁子さんらが2人と次々抱き合い、勝利を分かち合った。
2人は疲れも見せずに翌日の8・15集会に登場し、堂々の勝利報告を行った。会場前に並んだ公安警察どもは完全に敗北感に打ちのめされていた。大勝利だ。
●〝完黙の闘いが安倍を圧倒した〟
8月18日、2人の奪還祝勝団結会が「街」で行われた。50人以上が続々詰めかけ、2人に花束やプレゼント、差し入れなどを手渡し、ねぎらいの言葉を述べた。
奪還されたAさんは「地裁前街宣や作業所回りなど東京全体の団結の力が引き寄せた勝利。国家権力は、人が主体的に立ち上がること、人生をかけて闘うことをまるでわからない。あんな連中には負けない」と語った。Bさんは「釈放と言われた瞬間、喜びよりも怒りで一杯だった。デッチあげで逮捕しておいてなんだ! 完黙の原則的な闘いが安倍を圧倒した」と振り返った。
連日「街」に通い、地域にビラ入れをするなど支えぬいた地域の高齢者は「団結して強力に闘った」「だんだん若い顔が増えてきてうれしい」と勝利を分かち合った。
「労働者人民の断固たる意志の力が情勢を動かし、権力との力関係を変えた。『生きるためには闘うしかない』膨大な労働者人民に勝利の方向を指し示す『希望の隊列』がここに生まれた。開始された1千万人との結合をとことん進め、9月決戦に進撃しよう」というまとめがあった。
作業所で働く仲間が「作業所から不当弾圧への怒りがわき起こった。起訴したらこれが膨大に広がると権力は震撼(しんかん)して釈放せざるを得なかった」と振り返った。北島邦彦西部ユニオン副委員長は「作業所には低賃金の青年たちがたくさんいる。弾圧粉砕の勝利をもって組織しよう」と提起した。
●作業所から一大運動を起こそう
今回の弾圧は、安倍の戦争政治と一体の治安弾圧であると同時に、新自由主義による障害者福祉事業の民営化と作業所つぶしの大攻撃だった。安倍と公安警察は、民営化攻撃で煩雑化にさいなまれる作業所業務を突いて請求業務そのものを「給付金詐欺」だとねつ造し、自治体労働者をこの弾圧に加担させようとした。自治体を戦争に動員する歴史的攻撃だった。
これを打ち破ったことは、全国の自治体労働者に戦争と民営化に勝てる展望を指し示す輝かしい地平だ。その全責任をもって作業所から1千万人と結びついた新自由主義打倒の一大運動を巻き起こそう。職場と地域に労働者人民の闘う拠点をつくりだそう。何よりもこの弾圧を粉砕した団結で、動労総連合・東京建設に突き進もう。9月決戦で安倍を打倒しよう。
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