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三里塚一斉行動、5万人署名がスタート

20150825a-1.JPG 8月23日、三里塚芝山連合空港反対同盟と支援連は、通算で28回を数える成田空港周辺地域の一斉行動に立ち上がった。
 午前8時30分、いつも通りに天神峰の市東孝雄さん宅離れに集合し、「反対同盟ニュース」を二つ折りにする配布準備作業を行った。今号は第1㌻で最高裁に向けた「緊急5万人署名」を強く訴え、農地取り上げ攻撃と闘う市東さんの怒りと決意を伝えている。また、第3滑走路計画に反対する住民の生の声を紹介している。

20150825a-2.JPG 市東さんは一同に向けて、「千葉日報に第3滑走路問題の連載記事が載り、利権をめぐって地元自治体などがうごめいていることが報道された。首長らが進めようとしても、地元住民の意思は断固反対であることを一層突きつけるために、5万人署名を訴え、今日一日をがんばろう」と激励した。
 酷暑の中を、同盟ニュースと5万人署名の新カラーリーフを携えて、それぞれが担当する地域へ向けて飛び出していった。「元反対同盟」の肩書きを利用した石毛博道らのあせりに駆られた第3滑走路誘致策動を粉砕し、市東さんの農地を実力で守る気概に燃えて、一軒一軒にニュースを配り、対話を重ね、署名を集めた。
 支援連が回った騒音地域で、初めて会った自営業で60代男性のAさんは、「若い頃に仕事の関係で、空港に立ち退きを迫られた農家に伺ったことがある。反対同盟であったかどうか定かではないが、その方は農民詩人で、開墾の苦労を切々とつづった詩を壁に掲げていた。飾らない言葉だけに、それを読んで私は胸を打たれた。市東さんの農地をひきょうなやり方で取り上げようという話を聞いて思うが、空港の側は、そういう農民の苦労を軽く見ているね」と語り、署名をした。
 そのほか各地域で、住民を無視した新滑走路計画への怒りと不安、農地取り上げと農業破壊への憤り、安倍戦争政治への抗議の声が聞かれ、反対同盟の闘いへの期待が寄せられた。
 夕方に再び市東さん宅離れで報告と集約を行い、5万人署名の実質上のスタートとなるこの日、全員の奮闘で126の署名と5つの賛同署名が集まったことが確認された。
 東峰の萩原富夫さんが、「地元で一日でこれほど署名が集まったということで、怒りの高まりを感じる。唯一闘っているわれわれが希望の星になっている。この勢いでどんどん署名を集めよう」と訴えた。そして、戦争法と安倍に反対する「8・30国会10万人・全国100万人大行動」として呼びかけられている総がかり行動と連動して、反対同盟と支援連は8月30日当日に成田駅頭での情宣に立つ方針を確認した。さらに署名を推進しながら、戦争反対で立ち上がる労農学人民のうねりと結合する積極プランが提起された。「反戦の砦」三里塚50年の歴史にかけて、闘いの先頭に立つ意欲が一同にあふれ、10・11三里塚全国総決起集会の大結集を誓い合った。(TN)

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