安保法成立必ず阻む 労組交流センター全学連 衆院第2議員会館前で集会 〝ストで戦争とめよう〟
8月30日、東京での12万人国会包囲大闘争を始めとして、全国300カ所以上で一斉に戦争法阻止の行動が行われた。全学連と全国労組交流センターはこの日、午前10時30分から日比谷公園霞門に集合し、霞が関デモを打ち抜いた。そして午後1時から衆議院第2議員会館前で集会を行った後、2時からの全体集会に合流し、結集した12万の人びととともに闘い抜いた。
●全学連先頭に午前中のデモ
午前中のデモには、小雨が降りしきる中を150人が参加し、全学連の学生を先頭に「参院強行採決を許さないぞ!」「国会デモとストライキで安倍倒そう!」と力強いコールを霞が関一帯に響かせた。国会包囲行動に参加するために各地から上京してきた人びとが次々と飛び入り参加し、デモ隊はどんどん大きくなっていった。デモ終了後、参加者全員でそのまま国会前へ移動した。
国会周辺に万余の人びとが続々と結集する中、衆議院第2議員会館前で午後1時から全学連と全国労組交流センターの主催する前段集会が800人の参加で始まった。初めに斎藤郁真全学連委員長が「きょうは歴史の分岐点です。闘う労働組合、学生自治会をよみがえらせ、韓国・民主労総と連帯してゼネスト情勢を切り開こう!」と熱烈にアピール。
続いて「許すな改憲!1000万人署名」代表呼びかけ人の鈴木達夫弁護士が発言に立った。「安倍を倒すために必要なのは労働者のゼネストだ。今の労働組合の幹部は自分たちの地位を守るために汲々(きゅうきゅう)とし、安倍と密談をかわしておこぼれをもらおうとしている。こんな幹部どもをたたき出して闘う労働組合を再建しよう。そして韓国・民主労総のようにゼネストをかちとり、その力で安倍を倒そう!」
続いて婦人民主クラブ全国協議会の川添望さんが、8月24日に相模総合補給廠(しょう)で起きた爆発火災事故を徹底弾劾し、9・3相模原現地緊急行動への参加を呼びかけた。
青年労働者も次々と発言に立ち、「生まれてからずっと非正規職で働かされてきた僕ら青年労働者の一人ひとりの中にこそ、今の労働運動の現状を変えてゼネストを切り開く力がある」と口々に訴えた。三浦半島地区教職員組合の仲間は、教育現場での非正規職化・労働強化と対決し、組合幹部の制動を打ち破って闘う組合を取り戻す決意を語った。
●労働運動再生し安倍を倒す
国家権力の不当逮捕を打ち破り8月14日に奪還された「オープンスペース街(まち)」の仲間が元気に発言し、「戦争反対の拠点をつぶそうとした安倍の攻撃を打ち破った。団結して闘えば勝てる!」と勝利宣言を発すると、大きな拍手が巻き起こった。
東京西部ユニオン鈴木コンクリート工業分会の吉本伸幸書記長は、国会前の多くの労働者・労働組合に向かって、「戦争はすでに職場で起こっている。賃下げ、長時間労働、解雇、どれも労働者を生きていけなくさせる攻撃だ。しかし労働組合が闘えば解雇撤回・原職復帰もかちとれる。われわれ鈴コン分会は不当解雇から6年間闘って勝利した。労働組合の闘いこそ戦争をとめる力だ」と熱意を込めて訴えた。
最後に動労千葉の田中康宏委員長が発言した。「かつて戦争が現実になったのは、労働組合が解散して産業報国会になり、戦争に協力したからです。しかし労働組合がストライキに立ち上がれば戦争はできません。闘う労働運動をよみがえらせる時がきた。動労千葉は国鉄分割・民営化から30年、非妥協的に闘ってきました。これからも闘い続けます。すべての怒りの声を結集して安倍政権を打倒し、戦争法案を葬りましょう!」
闘いはこれからだ! その決意をみなぎらせ、午後4時までの国会包囲行動を12万人の人びととともに闘い抜いた。
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