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「ライフサイクル強制配転阻止!」動労水戸が第1波ストライキ

s20151220b.JPG12月18日、動労水戸は青年運転士の會澤憲一組合員に対する「ライフサイクルの深度化」施策による駅への強制配転を阻止すべく第1波ストに決起した。午後3時に水郡線大子運輸科前に組合員が結集し、JR東日本水戸支社に対し、會澤組合員への駅強制配転の発令を断固として許さない意思を突きつけると同時に、ライフサイクル廃止の闘いへの決起を職場の仲間に熱烈に訴えた。
 JR東日本関東7支社の平成採(国鉄分割・民営化後のJR採用社員)運転士全員に40歳までに3年間の駅勤務を強制する「ライフサイクルの深度化」施策は、定年退職の穴を埋めるため、さらには駅全面外注化の過程において現時点では外注会社に委託できない駅輸送職を運転士で一時的に穴埋めするための施策だ。だからこそ、ライフサイクル廃止の闘いは、JRが狙う駅・運転士・車掌まで含めた全面外注化攻撃を破綻に追い込む決戦でもある。

他方、JR東労組は青年労働者への統制支配と会社との結託体制の維持のための道具として一貫してライフサイクルに積極加担してきた。仕事への責任感と誇りを持って働き運転技術を磨いてきた青年労働者は、3年間も運転業務を奪われることによる技術維持の困難さや、勤務地変更や収入減(月額手取りで15~20%の減収!)による生活と人生の破壊に対して心底怒っている。動労水戸はライフサイクル強制配転に対する青年労働者の怒りと共に当該組合員が最先頭に立って闘うことで職場に分岐をつくっている。
 この間の支社団交の中でも、ライフサイクルの破綻とデタラメが一層明らかになっている。これまで会社側は「ライフサイクルは『運輸のプロ』を育てるため」などと言ってきたが、具体的な成果について回答することができない。また、駅配転の業務上の必要性についてもまったく答えられないありさまだ。そもそもライフサイクルの根拠自体が最初からペテンだ。就業規則や労使協定すら存在しない、ただ東労組とJRとの「覚書」があるのみだ。こんなもので青年労働者の人生が破壊されることなど断じて認められない!
 ストに決起した會澤組合員は職場の門前に立ち、「間違ったことに対して誰も反対の声を上げなければ業務も職場もダメになります。東労組の年配者は『俺たちも昔運転士になる前に民間企業に出向したんだから』とライフサイクルを正当化していますが、青年の怒りをまったく理解していない。3年間もハンドルを握ることができなければ運転技術は維持できません。『運転士の仕事をなめるな!』と言いたい!」と、会社・東労組幹部に対する弾劾を叩きつけた。さらに「会社幹部にとって運転士など『腰かけ職場』かもしれませんが、多くの青年が鉄道の安全を守るために真剣に頑張っています。動労水戸への結集こそがライフサイクルを破綻に追い込みます。私たちの職場であるこの大子から闘いを開始し、関東7支社すべてのライフサイクルを廃止しよう!」と渾身で訴えた。
 動労水戸・動労総連合は、青年労働者の怒りと一体となって「ライフサイクルの深度化」施策を廃止するために闘う。すべてのJR青年労働者は動労総連合に結集し、ライフサイクルを粉砕しよう!(動労水戸書記・西納岳史)

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