三里塚反対同盟、1万1千を超す署名を最高裁に提出
1月28日、三里塚芝山連合空港反対同盟と支援の労働者・学生は、最高裁判所への農地取り上げ反対5万人署名第1次提出行動に立ち上がった。
午後2時30分、千代田区隼町の最高裁西門前に集合。反対同盟は市東孝雄さんを先頭に、萩原富夫さん、伊藤信晴さん、木内敦子さんが参加した。さらに顧問弁護団の葉山岳夫弁護士、動労千葉の中村仁さんを始め多くの仲間が駆けつけた。「最高裁第3小法廷・大谷剛彦裁判長、日置朋弘調査官は高裁判決を破棄せよ」「農地は私たちの命、奪われてなるものか」と大書された横断幕を広げ、門前でのアピールを行った。
午後3時、1万1126筆の署名の分厚い合冊を携えて、市東さんを先頭に代表の15人が最高裁構内へ。
担当者として現れた鴫原史浩・訟廷主席書記官補佐に署名を手渡し、反対同盟の申入書を萩原さんが読み上げた。「東京高裁・小林昭彦裁判長による市東さんの農民としての耕す権利、生きる権利を否定し、戦争につながる農地取り上げ判決の破棄を求めるものです」
葉山弁護士は、民事訴訟を悪用した実質的な公用収用は、あらゆる意味で憲法違反であることを厳しく指摘した。
市東さんは当時者として、「受け継いだ農地を守るのが私の役目。”安全だ”と言い張って曲がった誘導路を造っておいて、今度はまっすぐにするから土地を明け渡せなどという横暴を、”はいそうですか”と認めるわけに行かない。一審二審判決を破棄してもらいたい」と訴えた。
さらに参加者が口々に、最高裁が強制収用に加担することのないように強く申し入れた。
提出後再び西門前で報告会を行い、今後もさらに署名を積み重ねて、何度でも最高裁への要請行動に立ち上がることを確認した。また、3・27三里塚全国集会の会場が、成田ニュータウンの中央に位置する赤坂公園に決まったことが報告された。最後に力強くシュプレヒコールを上げ、全員で「農地死守」を固く誓い合った。(TN)
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