京都・東三条 住宅から追い出す不当判決 Bさんが不屈の闘争宣言
3月28日、京都地裁第2民事部・牧賢二裁判長による、東三条のBさんへの許しがたい住宅追い出しの反動判決を徹底弾劾します。
判決は、Bさんの家族が住んできた部屋とBさん名義の部屋の二つとも「明け渡して出ていけ」という、許しがたい内容です。Bさんの訴えに何ひとつ答えず、市側の言い分をそのまま認め、Bさんを路頭に放り出すものです。しかも判決文は、「住宅地区改良事業」を「土地改良事業」と間違えるなど、ずさんきわまりない代物です。ただただ追い出しありきの反動判決です。
●即時明け渡しの仮執行宣言阻む
法廷では、牧裁判長が読み上げる判決に根底的な怒りがたたきつけられました。裁判長は1分そこそこで逃げるように法廷から出て行きました。
しかし、牧裁判長は判決文に仮執行宣言(即時明け渡し)をつけることはできませんでした。これは西郡(にしごおり)住宅裁判でもぎり取った地平―ー大阪高裁判決(14年9月)で一審の仮執行宣言を取り消させる―ーであり、即時の追い出しを阻止したのは団結の力でもあります。
裁判の後、直ちに弁護士会館で開かれた判決報告会には30人が参加し、反動判決をはね返す総決起集会としてかちとられました。
Bさんは、「即刻控訴する」と不屈の戦闘宣言を発しました。Bさんの家族もきっぱりと反動判決と闘うと表明しました。弁護団も「控訴審では判決内容を逆に武器にして闘える」と確信を込めて語りました。
裁判には、全国水平同盟の西郡支部と高槻支部、京都大学反戦ストで不当逮捕され奪還された作部羊平全学連副委員長をはじめ不当弾圧を打ち破った全学連の学生も参加しました。参加者はBさんとともに住宅追い出し絶対反対で闘うことを誓いました。
●水平同盟先頭に地域の総決起を
今回の反動判決は、朝鮮侵略戦争切迫情勢のもとで、京都市の住民追い出し・更地化攻撃に対して、東三条、崇仁(すうじん)を突破口に部落の労働者住民の決起が始まっていることへの恐怖にかられた暴挙です。
また、3月22日には、文化庁を京都市に移転する計画が発表されました。移転を口実に崇仁地区をはじめとする地域の更地化を推し進めようとしているのです。しかし、国は展望があって進めているのではありません。奪還された6学生の闘いが示したように、また西郡の闘いが示すように、絶対反対で階級的団結を拡大して闘えば必ず勝利できます。追い詰められているのは京都市当局であり、安倍政権と国家権力です。
地域の総決起を実現しよう。Bさんと家族の不屈の決意とひとつになり、東三条、崇仁の闘いに勝利し、全国水平同盟を全国に組織しよう!
(京都 朝霧広巳)
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