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動労千葉 CTS本社に抗議 ”就業規則改悪撤回せよ”

20160421d-1.JPG 動労千葉は4月20日夕方、CTS(千葉鉄道サービス)本社前で抗議行動に立った。前日の19日、CTSは春闘賃金回答を出してきた。労働者の切実な要求を踏みにじったその中身は、ベアなし・定期昇給だけというものだ。定昇額も正社員は1000円、契約社員は400円で、非正規労働者の昇給額は時給で2~3円にしかならない。
 CTSはまた、非正規労働者を5年で雇い止めにする就業規則改悪の4月1日実施は断念したものの、8月中に押し通す構えを変えていない。
 これへの腹の底からの怒りを燃やし、動労千葉組合員と動労千葉を支援する会の会員はCTS本社前に結集した。繁沢敬一副委員長の司会で抗議集会が始まり、最初に「生きていけるだけの賃金をよこせ」「就業規則改悪の白紙撤回をかちとるぞ」とシュプレヒコールをたたきつけた。

 CTSとの団交について報告した川崎昌浩書記長は、「手取り月12万円の賃金では、どんなに切り詰めても生活できない。その現実を分かっているのか」というCTS組合員の切実な訴えに、JRから天下ったCTS幹部が「12万なら12万で生活できる。私も月12万円で生活したことがある」と回答したことを暴いた。だがそれは、初任給が6万5千円程度だった40年も前のことなのだ。まったくふざけきった言いぐさだ。
 川崎書記長は、CTSが賃上げを拒む口実として「検修業務を請け負ったため、JRからの出向者に払う人件費がかさんで収益が圧迫されている」と述べた事実を明らかにした。ならば外注化をやめろということだ。
 川崎書記長はさらに、CTSが「10月には新たな就業規則を適用したい。夏までに労組との交渉を決着させたい」と言ってきたと報告し、「7月までの4カ月が勝負だ。CTSの仲間を組織し怒りをかきたてれば、就業規則改悪は阻止できる」と訴えた。
 CTSの組合員が並び決意を述べた。「『CTSの賃金は清掃業界としては安くない』と会社は言うが、最低賃金ぎりぎりでどうしてそう言えるのか」「この賃金では人間らしく生きられない」「『女性は配偶者の給与があるから低賃金でもいい』と会社は言う。悔しくてたまらない」「就業規則改悪を職場の力を結集して撤回させる」
 結集した各支部の代表と支援する会の山本弘行事務局長が、CTS組合員とともにとことん闘う決意を示した。青年部を代表して発言した木科雄作執行委員は、JRに業務委託費の引き上げを求めもせず、労働者には低賃金を押しつけて自分たちは高給をはんでいるCTSの天下り幹部たちに怒りをほとばしらせた。
 田中康宏委員長は、「就業規則改悪との闘いは労働者全体の権利を守る闘いだ。戦争・改憲に突き進む安倍は正社員をなくそうとしている。今日を期して新たな闘いに入る」と提起した。
 行動参加者は決意を固め、再度のシュプレヒコールをたたきつけた。

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