動労千葉田中委員長を迎え、南大阪労働者集会が大成功
5月22日、6・5国鉄集会に向かって、堺市鳳で、戦争と非正規化と闘う南大阪労働者集会が、120名の結集で大成功しました。堺に新たにできた関西合同労組の二つの分会が参加し、感動的集会となりました。
冒頭、韓国民主労総ゼネストのDVDを上映。関西合同労組・黒瀬博匡委員長が基調報告を行い、「時代は変わった。朝鮮戦争の切迫にゼネストで社会を変えよう! この社会を変えたいと膨大な労働者人民が決起する時代、階級的労働運動が結合できれば戦争の危機は革命の時代に転化できる。大工業地帯の堺を中心とする南大阪で、組合拠点建設の決断をした」と、この集会を持った理由と目的をはっきりさせました。
動労千葉田中康宏委員長と京大同学会委員長の作部羊平君が特別報告をしました。
田中委員長は、自由都市堺、与謝野晶子を生んだ町という話から入り、「CTS労働者への就業規則改悪攻撃と闘う中で、安倍政権の正規職をゼロにする労働者への全面戦争攻撃をつかんだ」と全体像を鋭く暴露し、「必ず労働者の怒りは爆発する」「動労千葉の闘いの原点は分割・民営化との闘い」と、日本労働運動の命運をかけてストライキで闘い、とりわけ外注化阻止闘争をクビをかけて闘いぬいた歴史を強調し、「ここに労働者の力がある」「外注化を粉砕するまで5年間、その闘いを見ていた下請け労働者が動労千葉に結集し、CTS闘争につながった」「日本の労働者は力を失っていない。韓国民主労総のようなゼネストは必ずできる」と確信も固く結びました。
作部君は、反戦バリストへの弾圧をうちやぶった勝利をいきいきと報告し、大学の戦争協力、原発推進、学生運動弾圧の実態を暴露弾劾し、京大で第2波のバリストをやると高らかに宣言。
続いて関西合同労組泉州支部西村美由紀委員長と富田林郵便局解雇撤回闘争を闘った平沼和典さん、石川文章さんが闘争報告を行いました。西村さんは、「職場で一人で原則的に闘ってきたことが15年目には職場労働者全員でリストラを撤回させ、組合員拡大につながった。特別なことはやっていない。情勢が労働者を動かした。総非正規化と戦争の時代だからこそ闘いの旗を立て続けてきたことが一つになった。サトイ分会のビラが堺での新たな分会の闘いにつながった。堺で拠点は作れる」と確信をもって提起しました。平沼さんは、「富田林郵便局解雇撤回闘争で、非正規労働者の怒りが分会全体の怒りになった。JP労組も動かざるを得なかったがやっぱり裏切った。富田林郵便局の闘いが近畿一円で非正規労働者の解雇を止め、新大阪郵便局のストライキにつながった」と報告し、「郵政当局とJP労組中央一体となった有期雇用の無期転換1年半前倒し、解雇自由、労働条件の全面改悪と闘い、10月に向かって反乱を組織する」と決意を語りました。
会場から、堺で新たに関西合同労組の分会を立ち上げ闘いを開始しているS工機分会と南海ウイングバス分会の組合員が発言に立ち、大きな拍手で迎えられました。S工機分会の仲間は「4年前の基本給大幅賃下げ、パワハラによる自殺、労災事故など会社に激しい憤りを感じ、職場に労働組合を結成したいという思いで加入した。団交要求書提出に社長は逃亡し逃げたまま。組合が押している。皆さんも共に闘ってください」、南海ウイングバス分会の仲間は「事故を理由に半年間も監禁され、退職強要された。最初管理職ユニオンに入りその後建交労に移ったが、監禁に対する怒りに向き合わず労働条件の問題にすりかえていった。関合労のビラを見て本物かと思い話した。監禁問題に真剣に向き合ってくれた。組合の団結はすごい。組合に入ってよかった」と発言しました。
会場から、動労西日本の東元さん、豊中市職の深町加代子さん、婦人民主クラブ全国協議会関西ブロック代表の山本美知子さんが発言し、関西労組交流センターの村山晃代表が「労働者街で階級的労働運動の拠点建設へ、闘いはすでに始まっている。今日を歴史的出発点にしよう。6・5集会の成功へ、新しい労働者政党をつくるために参院選に総決起しよう」とまとめを行いました。
堺―南大阪で新たな労働者の決起は始まっています。大工業地帯で必ず拠点建設からゼネストのうねりをつくりだしたいと思います。(泉州地区委員会)
この記事へのコメントはありません。