「免状不実」弾圧裁判第1回公判 デッチあげ弾圧弾劾 S同志が正義の意見陳述
6月8日、S同志への免状不実記載デッチあげ弾圧裁判の第1回公判が東京地裁刑事第15部(鈴木巧裁判長)でかちとられた。この裁判は、S同志が虚偽の住所で運転免許証を更新したというまったくのデッチあげによるものだ。
多くの同志と友人が駆けつけ傍聴席を埋める中、4カ月も長期勾留されているS同志が元気に入廷した。傍聴席から大きな拍手がわき起こり、「デッチあげ粉砕!」「ガンバロー!」などの声が飛び、熱いエールが交わされた。
●無罪を主張し公訴棄却要求
S同志は怒りを込めて意見陳述を行った。
「私の住所は東京都江戸川区松江1―12―7であり、2001年以来、15年間ここに住んでいる。免状不実記載などというのはまったくのデッチあげであり、私は無実だ」「私への逮捕・起訴は、危機にある安倍政権が労働者・学生の闘いに恐怖しているからで、明らかに政治弾圧そのものだ」と弾劾した。
そして、「このことを明らかにするために、現在の社会情勢をおさえ、〈革共同・労働者・学生〉対〈警察権力(公安警察)・司法権力(裁判所)〉との攻防関係の中で物事を見ていく必要がある」と述べた。
その上で、新自由主義の破綻と危機の情勢を明らかにし、それゆにの16年冒頭からデタラメなデッチあげ弾圧が繰り返されてきたこと、自らへの「免状不実記載」デッチあげ弾圧もその一環の攻撃であると弾劾し、全力で粉砕するという断固たる決意を表明した。
裁判長は、苦虫をかみつぶしたような表情で陳述への介入を策したが、S同志の正義の意見陳述と傍聴団が一体となった団結の迫力に圧倒されて、「そろそろまとめを」などと言うのが精一杯だった。
次に3人の弁護人が次々意見を述べた。
藤田城治弁護人は、そもそもこの公訴自体が政治的意図に基づく違憲・違法なものであり、公訴を棄却すべきだと主張した。酒田芳人弁護人は、免許更新時の被告人の行為は免状不実記載に当たらず、被告人は無罪だと意見を続けた。
最後に西村正治主任弁護人が、「本件の本質は『中核派罪』にほかならない」と核心をついた主張を行って締めくくった。S同志と弁護団、傍聴団が固く団結し、検察官、裁判所を圧倒する公判闘争となった。
●S同志の保釈をかちとろう
東京地裁は当日、法廷警備員だけでなく地裁職員を総力動員し、法廷内に8人前後の廷吏と2人の制服警察官を配置した。さらに退廷させた傍聴人を門外に出すまでビデオで撮影した。安倍政権の戦争と改憲攻撃に対する労働者民衆の怒りにおびえる裁判所は、警察・検察と一体の弾圧機関と化している。全力で対決し、治安警備を打ち砕こう。
鈴木裁判長は公判直後に出されたS同志の保釈申請を翌9日に却下した。東京地裁へ怒りを集中し、S同志を早期に取り戻そう。
次回公判は7月14日(木)午前10時から午後5時まで行われる。
デッチあげの下手人=警視庁公安どもの証人尋問が始まる。国家権力との治安攻防の最先端をなす裁判闘争に全力で結集しよう。
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