植木団地闘争 弾圧破り2周年集会 デモで富寿栄住民と合流
11月27日、民主労総ゼネストと連帯する「植木団地追い出し絶対反対2周年集会」が、植木団地労働組合と全国水平同盟高槻支部の主催でかちとられた。会場の大阪・高槻市の植木団地事務所を埋め尽くす130人の結集で、勝利感にあふれるものとなった。
冒頭、14日の植木団地労働組合員への弾圧をはね返して翌日奪還して今日を迎えたこと、植木団地からのデモ出発を認めないという高槻警察・高槻市一体の攻撃を打ち破ったことが伝えられた。これに大きな拍手が起こり集会が始まった。
全国金属機械労組港合同、動労水戸、動労西日本、全日建運輸連帯労組関西地区生コン支部が連帯発言に立ち、団結する仲間とともに弾圧をはね返して闘い抜いてきた植木団地労組を力強く激励した。
主催者が基調報告に立った。「①大弾圧を完全に打ち破った。労働組合の団結には社会を根底から変革する無限の力がある。植木団地の自主管理闘争も民主労総のゼネスト決起と同じ闘いだ。②植木団地追い出しは、労働者を分断して職場を奪い、生活を破壊する攻撃だ。水平同盟高槻支部と植木団地労働組合を結成して攻撃をはね返してきた。③解放住宅建て替えは駅前再開発計画に組み込まれた富田地域一帯の更地化攻撃、『植木団地跡地利用』は追い出し・更地化のための口実だ。④市の主張は破綻している。水平同盟高槻支部の組織建設を進めよう」と訴えた。
続いて全国水平同盟の各支部が発言した。西郡支部は「住宅追い出しの仮執行を認めた一審の大阪地裁裁判長を国賠闘争で追及する」と決意を述べた。同支部青年部長は「労働組合には世の中をひっくり返す力がある。西郡支部と八尾北労組の交流は団結・共同体をつくり、新しい青年が参加した。自分自身が責任を取ると決断したことで前進した」と報告した。京都・東三条の仲間は「住宅裁判に勝利した。母の住居の継承が却下されたのは許せない。最高裁まで闘う」と決意を表明。杉並支部は狭山闘争での東京高裁包囲デモを報告した。
地元の高槻医療福祉労働組合は、動労千葉訪韓団220人の闘いの歴史的意義を提起した。大阪北部ユニオンに続き、婦人民主クラブ全国協議会大阪北摂支部は「A2―B―C」上映会の画期的成功を報告した。京都大学同学会の作部羊平委員長は「全学ストに向け闘う」と決意表明した。
植木団地労働組合員が「水平同盟、各労働組合の皆さん、力強く団結していきましょう!」「2年間闘いました。やれる限り闘います!」と口々に決意を表明し、家族もともに闘う決意を述べ、会場の熱気が高まった。
水平同盟の久原正子委員長のまとめを受け、雨の中を元気よくデモに出発。富寿栄住宅では家の外でデモを迎える人、子どもと一緒にベランダから手を振る人などと交歓し、水平同盟高槻支部の組織拡大へ向け勝利を確信できる闘争となった。
(北摂労組交流センター・三瓶鶴清)
〔写真〕植木団地事務所に130人が結集。水平同盟高槻支部建設へ大きく踏み出した(11月27日 高槻市)
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