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東三条住宅高裁判決 ”追い出しは信義に反する” Bさんの住居を承認

20161124f-1.JPG 画期的な勝利をついにもぎとりました。京都・東三条の改良住宅に住むBさんの住宅追い出し反対裁判の判決が、11月17日に大阪高裁第11民事部(山下郁夫裁判長)で出されました。Bさんが当然の権利として主張していた亡母名義の部屋の相続は却下されましたが、Bさん名義の部屋の賃借権は認められ、Bさんのものと認定されました。
 「母名義の部屋を返せ!」と立ち上がったBさんに、京都市は報復的にBさん名義の部屋からの追い出しにかかりました。しかし、京都市の主張を認めた一審判決(3月28日)をひっくり返し、住居を守りぬいたのです。京都市によるBさん名義の部屋の契約解除は、東三条を更地化するために住民を追い出す攻撃です。これを裁判所が「信義に反する」と言わざるを得ない力関係を強制したのです。

 また、この勝利は、応能応益家賃制度の導入による家賃値上げに反対する住民を裁判で追い出し地域を更地化する市の攻撃を止める闘いの橋頭堡(きょうとうほ)を築きました。なによりも団結を守りぬき、すべてを奪い返す闘い、資本主義打倒の闘いとして、着実に地域拠点の建設に向かって進んでいます。
 裁判後の勝利報告会には全国水平同盟西郡支部・高槻支部・崇仁(すうじん)支部準備会、関西各地の仲間がかけつけました。Bさんと全国水平同盟は、直ちに完全勝利をめざして最高裁に上告しました。
地域の絆を回復
 更地化は地域の団結、共同体を破壊する攻撃です。Bさんの闘いは、あきらめずに絶対反対で闘えば勝てることを示し、団結と共同体を守りぬきました。この勝利は、これまで住宅・市営浴場・診療所などを奪われ破壊されてきた地域の絆を回復させるきっかけになります。また、高槻・植木団地闘争への弾圧を粉砕した勝利とともに団結を取り戻す闘いのうねりをつくります。
 判決から3日後の20日に東三条と同じく京都で住宅からの追い出し・更地化する攻撃と闘う崇仁で懇談会が開かれました。Bさんは「わずかな勝利だが、京都市のこれまでの更地化攻撃に風穴を開けた。希望の光が見えた。闘ってきてよかった」と述べました。
 崇仁支部準備会は東三条裁判の地平を崇仁裁判につなげ、診療所廃止反対署名運動を進め、更地化を粉砕する闘いの責任をとる決意でいます。
水平同盟建設を
 「こんな腐った社会を変えよう」と、労働者を先頭に韓国全土でパククネ打倒の闘いが爆発しています。新自由主義による住宅追い出し・更地化反対の東三条・崇仁の闘いも一体です。11月国際共同行動の力が、更地化絶対反対の闘いを「奪われた住宅、医療など生きる糧を取り戻す闘い」へと押し上げています。
 勝利するためには新自由主義に絶対反対の旗を掲げる全国水平同盟の存在が決定的です。住宅からの追い出し、地域の更地化に反対するすべての人は全国水平同盟に加盟して闘おう! 強大な全国水平同盟を建設しよう!
  (京都 朝霧広巳)

写真〕裁判後の勝利報告会で上告審での完全勝利を誓った(11月17日 大阪弁護士会館)

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