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婦民全国協が36回総会 地域の組織化の軸になろう

会員・読者約100人が参加し総会(8月24日 大阪市)

8月24、25日、大阪で婦人民主クラブ全国協議会第36回全国総会が開催されました。結成から35周年を迎える今年は、昨年結成した新たな東京東部支部をはじめ、北海道から沖縄まで全国から約100人の会員・読者が参加しました。
冒頭に大阪・泉州支部の中川育子さんがあいさつし、三浦正子婦民全国協代表は「女性たちが力を合わせれば、絶対に改憲・戦争は止められる。各地の報告・課題をドシドシ討論しよう」と訴えました。全国労組交流センター女性部と全国水平同盟、革共同が共闘あいさつ。動労千葉、三里塚婦人行動隊、沖縄のチーム緑ケ丘1207、星野暁子さんなどからは熱いメッセージが届きました。
議案提起は鶴田ひさ子事務局長。「女性の解放はこの社会全体の根底からの変革・人間解放の中にある。新自由主義の破綻、資本主義の完全な行き詰まりの下で世界中の労働者民衆が生きられなくされ、戦争で殺し合わされている。改憲・戦争阻止の先頭に立ち、自国政府を倒し、国際連帯で世界の仲間と共に社会を根底から変えていこう」と訴えました。

今秋の闘いに向け熱い議論が交わされた(8月25日)

特別報告では、保育士の深町加代子さんと保護者が、豊中市での戦争のための道路拡張、地域の切り捨てに伴うこども園や小中学校の統廃合に反対する取り組みを紹介。深町さんは「保育士だけでなく、保護者や住民と一緒に闘えば阻止できる!と行動している。保護者も自分の子のことだけでなく、地域で共に育つ公立保育所を守ろうと思っている。婦民新聞を地域に配ったら、知らない人も『話を聞かせて』と集まってきた」と。地域の組織化の軸に婦民が立つ、改憲・戦争阻止の土台のような闘い方の報告は、教訓に富んでいました。
その後の討論でも、各地から「労働組合と地域を結んで組織化しようとしたら、婦民の存在は大きいと気がついた」との活発な意見が続きました。広島からは、8・6闘争に向けて8カ月間「拡声器規制条例」との闘いをやりぬいてきたこと、安芸太田町での地方切り捨てや「放射線副読本」反対の取り組みに30代の3人のお母さんたちが加わってきてくれたことなどが報告されました。
さらに映画「はだしのゲン」上映会や羽田低空飛行問題、杉並選挙とその後の阿佐ケ谷再開発問題などを通して活発に支部活動が行われるようになったことが話されました。特に関西からだされた八尾や西郡で水平同盟の仲間と共に課題に取り組んできたこと、地域の学習会で共に関生弾圧粉砕の取り組みへの決起を誓ったことなどが重要でした。沖縄・九州から北海道まで、身近なところから戦争への動きや動員と闘う姿が見えてきました。
夜の交流会や2日目の分散会では、特に若い世代との結合の課題を「産休・生理休暇・育休取得問題などでの意見を聞きながら共に考えてみよう」となりました。2日目の討論では、星野文昭さんの国賠と第3次再審、排外主義扇動を打ち破る闘い、改憲・戦争阻止!大行進運動を確実に広げていくために婦民は全国で奮闘しようと、今秋の闘いに議論が集中しました。
総会宣言、すべての議案と、日韓連帯、星野再審・国賠勝利、関西生コン支部弾圧粉砕の3本の特別決議を採択し、三浦代表の団結がんばろうで締めくくりました。(鶴田ひさ子

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