北海道で革共同政治集会、17年決戦へ決意固める
革共同北海道地方委員会は12月半ば、「2016年の前進を確認し、動労総連合建設を軸に2017年決戦へ!」を掲げて政治集会を開催し、昨年より多い参加がありました。
司会を自治体労働者の同志が務め、「韓国から世界革命が始まっている。2017年の国鉄決戦で応えよう」と開会宣言。
主催者から、「一昨年、国家権力・カクマルの反動を打ち破った地平から国鉄闘争全国運動の発展を確認し、昨年は北海道での動労総連合建設を確認した。いよいよ来年、動労総連合・北海道を立ち上げ、韓国労働者人民と連帯して世界革命に合流しよう。動労総連合建設と一体で全産別・全職場に拠点を建設し、全課題に責任を取る地区党に飛躍しよう」とのあいさつ。
全学連の斎藤郁真委員長の講演はまず「韓国で革命が始まっている。労働運動における転換があって、ギリシャを超えて『社会を変えよう』と闘っている」と提起。「トランプ現象」を新自由主義の崩壊の結果と分析。「今や大学が一番のブラック企業」とした上で、法大-京大と発展する全学連の闘いを「動労千葉を先頭に日本の労働運動がかちとってきた内容の高さに学んできた」と紹介。参院選の経験から「『左翼が嫌い』という若者の感覚の土台には『やるべきことを徹底的にやらない』という不信感がある」「2017年は徹底的に闘って日本からもゼネスト-革命の波を」と訴えました。
基調報告に立った労働者同志は、「昨年の6・30最高裁決定を合図に国鉄闘争全国運動・北海道を内側から破壊しようとする策動を打ち破って団結を拡大してきた。勝利を支えたのがマルクス主義の現代的復権だった」と2016年の前進を総括。「(韓国)鉄道労組の体を張った闘いが労働者や学生の価値観を揺り動かした。国鉄決戦を核心とした闘いが燎原の火のように燃え上がる情勢が来ている」と情勢を展望。「労働者が資本主義の終わりを実感したら、資本への怒りが団結を求めてストライキに立ち上がる状況に来ている」と職場の現状を報告。最後に「来年は動労総連合から『準備会』を外し、国鉄決戦と合同労組で2018年問題を迎え撃ち、星野文昭同志を奪還しよう」と結んだ。
連帯のあいさつでは、星野文昭同志のご家族が「やり方を工夫しいて絵画展とかいろいろやってみたい」「『人が人らしく生きられる社会』をつくるために、まず自分を変えたい」と発言。
国鉄闘争を闘う労働者は「JRは今度、過疎地から鉄道をはぎ取って限界集落にしようとしている。分割・民営化で労働者の首を切った時、こういう状況になると反対した。決戦場は東京だが、鉄道がなくなるのはどういうことか訴えたい。若者と一緒に闘う。来年を飛躍の年にする。動労総連合の旗を揚げる。安倍の心臓を止める力をつけて頑張ろう」と熱弁、会場を沸かせた。
反原発闘争を闘う仲間は「今の国鉄労働者の声に励まされた。北海道は、ゴミ捨て場、エサ場、遊び場として切り捨てられてきたが、負けずに頑張っていく。動労千葉が平和な世の中を支えているから感謝している。平和があってこそ貧乏人の幸せがある。平和を守るために体力が続く限り闘い続ける」と闘志を明らかにしました。
続いて、決意表明が女性労働者、A地区委員会、自治体労働者からありました。
女性労働者は、「今年は国鉄労働者を先頭にして動労総連合が結成されるということで、婦人民主クラブ北海道支部が結成された。北海道は広いけれど、拡げていく。職場には組合アレルギーもあるけれど、職場で『前進』を見せることが来年の課題」と抱負を語りました。
A地区委員会は、「民主労総のDVDを見て奮い立っている。待ち望んだ情勢が来ている。大恐慌情勢は世界戦争につながる。トランプ登場で拍車がかかる。国際連帯できるような運動をつくる。北海道に動労総連合をつくる闘いの先頭で頑張る。星野文昭さんを取り戻すため、来年は絵画展の規模を拡大してやっていく。2018年問題もあるから、頑張ろう」と訴えました。
自治体労働者は、「今、避難者がいじめられている。福島県内でも分断と差別がある。政府の安全キャンペーンが元凶。資本主義の構造的な問題。職場のある地方はJRの廃線など過疎化が進んでいる。原発事故でもブルジョアジーは責任を取っていない。職場では成果主義が導入されたが、これは階級性を解体する攻撃。動労総連合建設を基軸に頑張る」と決意を明らかにしました。
会場から3人の参加者が発言。
星野奪還を闘うBさんは、「11・27の星野集会に行った。色々な運動があるが、星野文昭さんのことが知られていない。星野さんは冤罪。取り戻す運動は沖縄を取り戻す運動。沖縄問題は本土でこそ闘われるべきだ。貧乏人だけど、怒りを表現していきたい」。
合同労組のCさんは、「合同労組で活動している。基調報告にあったように、国鉄闘争に反対するグループが現われた。結局、選挙で野党共闘を応援するためだった。そのグループが出て行って闘う体制ができた。来年は勝負の年。2018年問題に対しては、マルクス主義で非正規労働者とつながっていく」。
道内D市のEさんは、「40年前、70年と対カクマル戦争を闘った。文昭さんとは三里塚で一緒だった。奪還したい。これから地元で、できることを始める」。
閉会あいさつに立った電通労働者は、「来年は職場に『前進』を持ち込むことが課題。韓国で革命が始まった。これを成功させるために、安倍に対しても革命をやる。みんながアジテーターになろう。来年はもっと大きい集会にしよう」と結びました。
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