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ロンドン 〝一人乗務反対〟掲げ 地下鉄・南部鉄道で連続スト

20170119a-1.jpg「安全守れ」と訴え
 EU(欧州連合)離脱問題で揺れるイギリスで1月9日、RMT(鉄道海運運輸労働組合)とTSSA(運輸従業員組合)に所属する4千人のロンドン地下鉄労働者が24時間ストライキに突入した。ロンドン地下鉄の11路線中8路線が10日の夕方まで遮断された。
 労働組合は「安全を守れ」をスローガンに人員削減反対、切符窓口閉鎖反対、無人駅反対などの要求を掲げて闘っている。さらにRMTは、交渉が決裂したら2月6日から新たなストを組織すると宣言している。

 この間、ロンドン地下鉄では1人乗務あるいは車掌・駅員がプラットホームに出ないことを原因とする事故が頻発している。ベビーカーがドアに挟まれたまま列車が発車したり、障害者が突き飛ばされたりしたことをマスコミが大きく取り上げ、問題になっている。その中で「安全」を掲げるRMTのストのピケットには障害者団体が参加するなど、労働組合と乗客との交流・連帯が進んでいる。
 さらに南部鉄道では、ASLEF(鉄道運転士組合)が1月10、11、13日に1人乗務に反対してストに入り、続いて1月24、25、27日にもストを行うとしている。
RMTが運輸省批判
 RMTは昨年からのストについて、次のような見解を発表し、運輸省を批判した。
 「今回提出された運輸省の文書は、公共交通に次のような危険をもたらす。業務の水準の低下、乗客への安全対策の後退、運賃の値上げ、1人乗務の導入、人員削減、安全基準の引き下げ、雇用条件の悪化、年金の削減、鉄道業務の機動性とアクセスの低下、車両・保守への新規投資の制限、非正規職労働者の頻繁な採用」
 RMTはまた、五つのスローガンを闘争の柱に据え、乗客にもストへの理解と支持を訴えている。「①鉄道業務(サービス)を守ろう②車掌を守ろう③駅職員を守ろう④検修労働者を守ろう⑤清掃労働者と保守労働者を守ろう」
 こうした鉄道ストの波に対して、保守党のメイ首相は「無意味なスト」と非難し、ロンドン市長のサディク・カーンは労働党だが「スト弾劾」を表明した。政治家の反動を打ち破って、ストは闘いぬかれている。
低賃金の「混合部隊」
 さらにイギリスでは、1月10、11日に英国航空(ブリティッシュ・エアウェイズ)の客室乗務員が低賃金に抗議してストを行った。
 ストに立った客室乗務員は「混合部隊」(ミックスト・フリート)と呼ばれている。経営者が昨年のストへの対策として新たに採用を開始した低賃金・短期雇用・無権利の非正規職労働者である。業務は長距離便と短距離便の両方にわたり、賃金は従来の客室乗務員の半分以下で、時間給・成績給などを組み合わせた構造になっている。客室乗務員の間に分断を持ち込む格差賃金である。この「混合部隊」の労働者の大半はダブルジョブをやらなければ生きていけないと訴えている。
 「1人乗務反対」「安全を守れ」「非正規職反対」は世界共通の課題だ。イギリス、韓国の鉄道労働者と連帯し3月ダイヤ改定阻止へ闘おう。

写真〕昨年、街頭で「車掌を残せ。安全を守れ」の横断幕を掲げる南部鉄道のRMT組合員

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