インドで数百万人の労働者が全国12時間ストに決起
8月20日、インド中央公共機関労働組合(CPSTU)によるゼネストの呼びかけに応えて、インド全土で数百万人の労働者が12時間ストに決起した。ストは朝7時から晩の7時まで闘われた。CPSTUは、このかんの急激なインフレ(公式発表で12・4%)に抗議し、大幅賃上げを求め、政府の経済政策に抗議してストを呼びかけた。このストには、国営銀行をはじめ銀行員だけで90万人が参加している。さらに、空港・鉄道・通信・自治体・大学、バスやトラックの運転手など、きわめて広範な産別・職種の労働者がストに参加した。
写真は電車が完全にストップしたコルカタのハウラ駅
各空港では、給与の引き上げと雇用保障を求めて労働者が国内線・国際線・貨物線のターミナルでデモを展開し、そのため多くの便で欠航ないし大幅な遅れが出た。鉄道も多くの都市で全面的運休となり、バングラデシュにほど近い西ベンガル州の州都コルカタ(旧カルカッタ)では、最重要のハウラ駅で早朝から完全にストップとなった。ストが最も強力に闘われた西ベンガル州とインド最南端のケララ州では、州政府と各自治体の窓口はもとより大学・学校など各種教育機関、市場やビジネスも完全に閉鎖となり、文字どおりゼネストとなった。
すでにこの速報版でも報道されているように、インドでは4月24~25日、首都ニューデリーとその周辺都市で2日間のゼネストが闘われた。7月2日からはインド全土で数百万人のトラック運転手が数日間のストに決起した。8月11日には西ベンガル州で、茶栽培のプランテーションで働く労働者30万人がストに決起している。いずれも、食糧・燃料の高騰などインフレに抗議し、大幅賃上げを求める闘いだ。これらは今や世界のどこでも労働者階級の共通の課題となっている。次々にゼネスト・全国ストに決起する全世界の労働者に続こう。(き)
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