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習志野障がい者解雇撤回裁判第2回口頭弁論 習志野市民など80人がかけつけ

20170226a-1.JPG 千葉県習志野市で起きた障がい者Aさんに対する解雇撤回を求める裁判の第2回口頭弁論が2月17日、千葉地方裁判所(阪本勝裁判長)で行われ傍聴席70席を超える80人が結集しました。この裁判は、習志野市の宮本泰介市長が障がい者枠で採用したAさんをたった9ヶ月間働かせただけで、「能力不足」と決めつけて昨年2月末をもって解雇したことに対して、解雇撤回・現職復帰を求める裁判です。
 解雇されたAさんはユニオン習志野に結集し解雇撤回を求める団体交渉を重ねましたが、宮本市長は解雇撤回を拒否。しかも昨年7月にはユニオン習志野の菊池晴知委員長と執行委員の私を「詐欺事件」をデッチあげて不当逮捕して解雇撤回闘争の圧殺を狙いました(弾圧は完全粉砕の大勝利)。Aさんは昨年10月に解雇撤回を求めて千葉地裁に提訴し、昨年12月に第1回口頭弁論が行われました。

 第2回口頭弁論の焦点は、被告である習志野市がAさんを解雇した理由とされる「能力不足」の中身です。習志野市は、Aさんの勤務成績が60点に達しなかったことが解雇の理由だと言っています。これ自身が全く許しがたいことですが、なぜ60点に達しないことが解雇理由になるのかという根拠が全く示されず、各評価項目がそれぞれ何点であったかも一切明らかにしません。習志野市の代理弁護人は「今後も開示するつもりはない」と言い放つ始末です。Aさんを解雇しておきながら何たる態度か!
 しかも習志野市が「証拠」として出してきたものは、Aさんが何時何分に出勤したとか、何時何分にトイレに行ったとか、服装が乱れていたなどという、Aさんの一日の行動を監視してつくった「Aさんの行動記録」ともいうべきものです。例えば「就業時間の5分前に着席するように指導したが、3分前に着席した」ということが「能力不足」の理由の一つとして平然と書かれているのです。こんなものを作成してAさんを解雇した宮本市長は徹底的に断罪されなければなりません。
 裁判報告集会では、山本志都弁護士や吉田伸広弁護士から裁判の焦点などが報告され、Aさんが解雇撤回・現職復帰まで闘う決意が表明されました。障がい者団体や解雇撤回を求めて立ち上がった習志野市民、動労千葉の佐藤正和執行委員や三里塚反対同盟の伊藤信晴さんから共に闘う決意が述べられました。裁判に先立って、解雇撤回を求める千葉市内デモを40人の結集で闘いました。ユニオン習志野の組合員を先頭に、動労千葉争議団の高石正博さんや中村仁さんなど動労千葉の組合員やちば合同労組、解雇撤回を求める習志野街宣で出会った習志野市民などが多数かけつけ、共に闘いました。
 次回口頭弁論は4月7日(金)午後1時30分から千葉地裁で行われます。大結集を呼びかけます!
(ユニオン習志野執行委員 齋藤佳久)

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