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動労千葉 乗務員70人がスト突入 地方切り捨てに怒りの反撃

20170306f-1.JPG JRがダイヤ改定を強行した3月4日、動労千葉は始業時から、全本線運転士がストライキに突入した。同日午後にはストに決起した組合員を中心に120人が結集し、ダイヤ改定に抗議する街頭宣伝行動が行われた。
 この日のダイヤ改定で、内房線の昼間時間帯の千葉ー館山間の直通列車は廃止された。2年前には東京―館山間の平日の特急列車が廃止されたが、その代わりに設定された特別快速も今回のダイ改でなくなった。JRはこうした内房線の列車削減を「君津・木更津系統分離」と称し、やがては第三セクター化または廃線にすることを狙っている。これへの抗議を第一の課題に、動労千葉のストは打ち抜かれた。

 館山駅前でマイクを握った長田敏之執行委員は、JRが職場で毎日労働者に「お客さまと地域の皆さまのご期待を実現します」という行動指針を唱えさせていることを挙げて、「JRがいう地域とはどこのことか。内房線沿線は地域ではないのか」と弾劾した。
 館山駅前の各商店を一軒一軒訪ねてビラ入れを行った木更津支部の代表は、商店から「観光地なのに特急も来ない。何とかしてほしい。署名でも何でもするつもりだ」という激励を受けたことや、「館山市も金を出して駅舎をきれいにしたのに、列車を走らせないとはどういうことか」というJRへの怒りの声が出されたことを報告した。
 行動に参加した各支部が決意を表明。動労千葉を支援する会・木更津の労働者は、地域の怒りを結集して闘いを継続する意思を示した。田中康宏委員長が、地域の破壊と雇用の破壊がJRを先頭に安倍政権の政策として行われていることを強調し、「地域からともに怒りの声を上げてほしい」と呼びかけた。
 駅前を通る人びとは動労千葉のビラを次々と受け取った。立ち止まって訴えに聴き入る人びとも多く、問題への関心は高い。地域からの反撃を組織する新たな一歩が切り開かれた。

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