狭山再審へ5・23集会 東京 小池うち倒す宣言 狭山闘争復権へ
5月23日、無実の部落民・石川一雄さんが不当逮捕されて54年を迎えた。これを糾弾し、新証拠の下山鑑定を武器にして狭山第3次再審闘争に勝利しようと、各地で集会が開催された。東京、大阪、広島からの報告です。(編集局)
東京の集会は5月23日夕方、全水道会館で開催された。主催は部落解放東日本共闘会議と全国水平同盟杉並支部で、95人が結集した。2時間半前には衆院本会議で共謀罪法案の採決が強行された。怒りと「闘いはこれから。絶対に阻止しよう」との決意が会場にみなぎり、集会が始まった。
星野さんをとり戻そう!全国再審連絡会議の戸村裕実共同代表、東京西部ユニオンの北島邦彦副委員長が連帯のあいさつに立った。北島さんは、告示まで1カ月となった都議選決戦に勝利し、戦争と改憲に突っ込む安倍政権を倒して共謀罪を葬る決意を述べた。都庁レストランを解雇され闘いに立ち上がった女性労働者のメッセージは、都知事・小池を倒す路線を鮮明にさせ、都議選決戦本番での勢いに拍車をかけた。
基調報告を全国水平同盟杉並支部の田中れい子支部長が行った。できたての水平同盟の狭山パンフレットを示しながら、確定判決を崩す新証拠・下山鑑定の意義と、それが証拠開示で実現したことを力説した。さらに、70年代には労働者階級が狭山闘争に総決起したこと、戦争と革命の時代にこの闘いを国鉄闘争を基軸によみがえらせて、石川さんの再審無罪へ闘おうと訴えた。
権力犯罪への怒りが増す中で、関西合同労組への弾圧を粉砕するカンパが訴えられた。集会には埼玉「白タク」デッチあげ弾圧を粉砕した当該が全員参加。代表して婦民全国協埼玉支部の仲間が狭山現地調査の報告をした。全学連も裁判で公安警察打倒を闘っていると報告。共謀罪は粉砕できるとの確信が深まった。
動労千葉の繁沢敬一副委員長、動労水戸の石井真一委員長、東京労組交流センター、婦民全国協、全学連の発言の後、全国水平同盟杉並支部の狩野正幸書記長が登壇した。団結破壊の究極の攻撃が共謀罪だと断じ、狭山闘争の原点に立って、非正規職撤廃を掲げて小池を倒そうと訴えた。
解放共闘の岩本正治事務局長が行動方針を提起し、6・11国鉄集会の成功と都議選での必勝を誓った。
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