埼玉 街頭宣伝と100人 のデモに大注目
9月3日、埼玉県さいたま市浦和駅周辺で「安倍『国葬』を認めない埼玉県民の会」による安倍国葬反対デモが100人の参加で闘われました。
「県民の会」は、岸田首相による安倍国葬開催の発表を受けて7月27日に結成されました。沖縄基地問題や反原発を闘う市民運動家、私たちさいたまユニオンのような労働組合関係者などで構成されています。結成にあたり、浦和駅東口での街頭宣伝(スタンディング)を毎週土曜日の午後にやることを決め、この「毎週行動」を中心に県知事や教育長への申し入れ、記者会見など行動を積み重ねてきました。
街頭宣伝では、道行く人々が毎回列をなして国葬中止を求める署名をしていきます。「80歳になるけど、今までこういうことはしたことがなかった。でも今回だけはどうしても許せない!」という女性など、国葬絶対反対の声は回を重ねるごとに強くなってきています。
当日は最高のデモ日和でした。午後1時からは恒例の街頭宣伝。「違法な国葬は許さない!」「安倍への弔意を強制するな!」「国葬に税金を使うな!」など怒りの発言が続きました。動労連帯高崎の木村洋一書記長も駆けつけ、「国葬は中国侵略戦争への布石に他ならない。戦争を止めるためにも、国葬を中止に追い込もう!」とアピール。群馬など関東各県からの参加者もおり、にぎやかな顔ぶれで手に手に自前のボードを持ってデモに出発です。
デモの途中、統一教会事務所前と自民党埼玉県連本部前で抗議の声をたたきつけました。沿道から手を振って応援する人や飛び入りで合流する人もいて、街頭は自民党、統一教会に対する怒りであふれました。
一方、反動もありました。バイクに乗った男性がデモ隊に向かって「この売国奴!」と叫んで通り過ぎたのです。「美しい国・日本」を標榜(ひょうぼう)した安倍こそ、統一教会=勝共連合と一体になって新自由主義を推し進めて一部の資本家だけをもうけさせ、労働者民衆を塗炭の苦しみに追いやった張本人ではないか! デモ隊はさらに怒りに燃え、意気軒高とデモをやり抜きました。「県民の会」共同代表が「なんとしても国葬を止めよう! みんなの力を結集し、できることをなんでもやろう!」と行動提起し、行動を締めくくりました。
この日のデモに続き、「県民の会」は日本にある全ての外国大使館あてに国葬に出席しないよう要請する文書を送付しました。
国葬は戦争政策そのものであり、労働者民衆の闘い、そして労働組合をたたきつぶすことが目的です。しかし、すでに安倍国葬問題は岸田政権の最大の弱点になっています。
全ての力を結集し、9・23―27国葬粉砕デモへ、そして11・6労働者集会の成功へ向けて全力で闘っていきましょう!
(一般合同労組さいたまユニオン執行委員長・田畑典保)
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