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横浜で「棘」上映会 関生へのデマうち破る迫力

119人の結集で成功した上映会。監督の本気さが伝わり上映運動の重要性を実感させた(1月17日 横浜市)

1月17日、横浜市内でドキュメンタリー映画「棘(とげ)」の上映会を開催し、119人が結集した。全日建運輸連帯労組関西地区生コン支部の闘いと武建一委員長の半生を描いた映画で、武委員長の生まれ故郷、鹿児島県徳之島で撮影された。
しばらく前、朝鮮学校無償化適用除外・補助金不交付に反対する闘いの中で知り合った仲間と、神奈川で関生支援ができないか話をした。その後、「棘」上映会を提案し、二つ返事で実施へ、さらに「関生を支援する神奈川の会(仮称)」結成の運びとなった。
映画は、徳之島の闘いの歴史、そこに根付いた文化を取材し、武建一という人物を知る手がかりを与えてくれる。徳之島の自然、闘牛場面から、大阪地裁前での抗議集会の場面へ転換し、右翼の妨害を映す。あの暴言と小競り合いの暴力的な場面を、女性の監督がカメラを回している。監督の本気さが伝わってくる。また、武委員長の心の底から出る笑顔を見て、「犯罪集団」の親分には見えない。労働者の生活を守るための賃上げの要求、生コンの品質保持のためのコンプライアンス活動は労働運動の使命だ。
 差別やデマは、常に権力がつくりあげる。関西生コン支部は「組織的犯罪集団」だと、警察がキャンペーンしている。2018年9月18日、大阪府警は16人を大量逮捕した。その前日、産経新聞朝刊は記事を載せ、当日7時には産経電子版、NHK関西電子版、昼にはNHK全国ニュースで、連行される役員の姿が動画で報じられた。まさに「大本営発表」によってつくり上げられた「関生=反社会集団」というデマが、その後もネットニュースによって拡散されている。
日本第一党の瀬戸弘幸などは、街宣で、辺野古新基地建設と闘い戦争に反対する組合はつぶせと叫び、事務所を襲撃する。この映画を見れば、どちらが暴力を振るい攻撃しているのか、一目瞭然だ。
「棘」上映運動は決定的に重要だ。参加者の一人は「労働組合というと普段なじみがないが、こんなことになっているのは大変」と語った。大規模でも小規模でも、全国津々浦々で上映しよう。 (神奈川 A)

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