公安警察は中核派見張れ〟 日本共産党が共謀罪推進
朝鮮侵略戦争と共謀罪衆院採決を目前に、日本共産党と警察との一体化は一線を越えました。
5月21日、新宿での「若者憲法集会」のデモ前に日本共産党の田村智子副委員長は次のように述べました。「私たちのもとには公安情報が配られます。公安警察が監視している、その団体の報告書です。最初に出てくるのが右翼と暴力団。次に出てくるのが革マル派や中核派。こういう皆さんは確かに犯罪行為をやってきました。しっかりと見張ってもらわなければ困ります。でも次に出てくるのが共産党です。次に出てくるのが原発反対や安保法制に反対する運動。いったいこれはどういうことなのでしょうか」
田村は公安警察が日常的に違法・不当な監視・盗撮や弾圧を行って作成した資料を何ひとつ批判せず持ち出し、「中核派はしっかりと見張ってもらわなければ困ります」と賛辞を送りました。いったい何が「犯罪行為」か! この間、公安警察が行ってきた埼玉・白タク弾圧や動労千葉への不当捜索、全学連への暴力的襲撃こそ権力犯罪そのものではないですか。ところが日本共産党はこれに身も心も賛成しているのです。
関西合同労組や革共同への共謀罪を先取りした弾圧が行われているまさにその時に、それにのっかり、〝公安警察はもっと中核派への弾圧を〟と分断を持ち込んでいるのです。どこまで権力に屈服しているのでしょうか!
この発言は「組織的テロ集団に限る」という安倍の共謀罪の論理への完全な屈服です。日本共産党は国鉄闘争でも「ストライキで闘う動労千葉は過激派だ」と闘いを分断してきました。そして、「国民連合政府構想」を掲げ、自衛戦争を翼賛し、国家権力に弾圧を求めるまでに転落したのです。
日本共産党員や支持者の皆さんに真剣に問いかけます。これで本当に共謀罪と闘えるのでしょうか?
共謀罪絶対反対を貫き、国家権力に負けない、新しい労働者の政党をともにつくり出しましょう。
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