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労働者こそが主人公 郵政労働者 星野勝紀

 私たちは、無期転換制度の1年半前倒しに対して、その根幹であるスキル評価制度撤廃の労働委員会闘争を開始しました。私たちは、無期転換制度、スキル評価制度そのものが職場の団結を破壊する不当労働行為であると訴えました。
 無期転換制度は安倍政権のいう「働き方改革」そのものです。安倍首相は「非正規という言葉をなくす」と言っています。郵政で導入されたアソシエイト社員の労働契約には「業務の縮小、事業所の廃止で雇止め」と明記されており、低賃金で退職金もなしという労働条件です。さらにスキル評価を無期転換の条件にしています。安倍政権は、この無期転換制度を利用して、これが未来の「正社員のあり方」だと言っています。こうしたことがエスカレートすると、これまでの年功賃金や終身雇用、退職金制度、年金制度までが破壊され、社会そのものが崩壊していきます。

 スキル評価について誰もが感じていることは、「スキルアップで賃金が増えた」という実感がないことです。逆に「こんなに頑張っているのになんでスキルダウンなんだ」という怒りです。さらに「仕事を知らない管理者に評価されたくない」も職場の声です。圧倒的な人員不足の中で、毎日仕事をまわしているのは現場の私たちです。その仕事に対して評価すること自体が間違っているのです。
 会社は私たちの訴えに対して、「正社員のあなたが、なんで非正規のことに口を出すのか」「組合は認めているのだから、一組合員がとやかく言うことではない」というスタンスです。私たちは、「正規・非正規」という世の中の分断に対して、血の通った労働者として、労働者の未来のために現在を闘うものとして訴えているのです。労働組合で言えば、職場の一組合員こそが主人公なのだと訴えているのです。「一人はみんなのために、みんなは一人のために」これが労働組合の原点です。そもそも、労働者階級と資本家階級の利害は相いれないのです。労働者こそが世の中をまわしている主人公です。
 7月の都議選はそういうことが問われています。北島くにひこさんは、荻窪局で働く非正規労働者と一緒になってスキル評価制度と闘っています。北島さんを都議会に送り込み、労働者の未来のために現在を闘う政党をつくりだそう。階級的に団結した労働者の闘いで、共謀罪を粉砕しよう!

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