8・5広島 始まる前に戦争とめよう 福島連帯集会に350人 ヒロシマの怒りに固く結合
8・6ヒロシマ大行動に先立ち、前日5日に広島市で福島連帯集会と全国青年労働者交流集会、東広島市で全国学生集会が意気高く開かれました。今夏今秋の闘いに向かって、大いに討論し交流を深めました。(編集局)
被曝労働拒否・福島連帯集会が8月5日午後3時30分から広島市東区民文化センターで開催された。約350人が会場を埋め、司会を務めるNAZENヒロシマ事務局長で高陽第一診療所労組書記長の矢田三恵さんと3・11反原発福島行動実行委員会の椎名千恵子さんの熱いあいさつで集会が始まった。
まず、ふくしま共同診療所の杉井吉彦医師が基調報告を行った。杉井さんは冒頭、世界戦争の危機を訴え、「すべての力を改憲阻止に集中しよう」と提起。続けて、「被曝と帰還の強制反対署名は3万8千筆を超え、全国で保養運動も取り組まれている。『避難・保養・医療』の原則は、人間性と共同性を奪い返す根底的な運動であり、社会変革の運動。動労水戸の被曝労働拒否の労働運動は、労働組合を軸に団結を生み出したときに、自らが主体となって社会を変革できることを示している」と核心を語った。さらに、福島で〝安全・安心・帰還・復興キャンペーン〟攻撃が続いていると断罪し、「『フクシマの怒りはこれらすべてに対する心底からの告発であり、これを強制する現体制への根底的な批判とならざるをえない』ことを再度確認しよう」と呼びかけた。
小児甲状腺がんの多発と検査の縮小・打ち切り攻撃が加速している現状についても報告した後、方針を提起。「『避難・保養・医療』の3原則の深化をかちとっていこう」「新自由主義の崩壊が進行する中で、あらゆる医療要求、とくに『住宅問題』に密接に関連する要求を、医療にかかわるすべての人びとの団結した運動・運動体として突破していこう。原発の再稼働を阻止しよう」と訴えた。
呼びかけ4団体からの報告の最初に、動労水戸の照沼靖功さんが「動労総連合青年部の闘いを前進させ、労働運動を労働者の手に取り戻す。9・23いわき集会に結集を」と呼びかけた。ふくしま共同診療所の布施幸彦院長は「被曝と帰還の強制反対署名を、改憲決戦の到来だからこそ労働組合先頭に取り組もう。診療所も長期強靭な活動を続けていく」と決意を語った。
八尾北医療センターの末光道正医師は「労働組合と地域の団結を作り出し、ゼネスト―プロレタリア革命に勝利しよう」と訴え、NAZEN事務局長・織田陽介さんは「全国で署名運動を軸にして運動と拠点と組織をつくる闘いを始めましょう」と提起した。
闘う仲間の発言を、都庁ふくしま署名解雇と闘う柿沼庸子さん、保養に来ているお母さん・子どもたちとともに登壇した安芸太田町議会議員でNAZENヒロシマの大江厚子さん、NAZEN関西の深町加代子さん、愛媛県職労書記長の臼坂伸二さんが行った。
柿沼さんは「ゼネストに向かって、たくさんの怒りを束ねていく闘いにしたい」と宣言。大成功のうちに集会を終えた。
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