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三里塚一斉行動で10・8集会を呼びかけ 群馬の農家も参加

20170926a.jpg 9月23日、三里塚芝山連合空港反対同盟と支援連による第53回目の周辺情宣一斉行動が闘われた。午前8時半、天神峰の市東孝雄さん宅離れに22人が集まり、事務局の伊藤信晴さんの司会で朝の打ち合わせを行った。この日は、全国農民会議の小川浩さんの案内で群馬から農家3人が現地を訪れた。それぞれが自己紹介をし、50年以上闘われている三里塚闘争への敬意を語った。
 市東さんは、「安倍は改憲に向け、解散総選挙を叫んでいる。二階の動きや説明会の動きなどを注視しながら、空港反対を呼びかけよう。雨の中大変ですががんばりましょう」と一日の行動の奮闘を呼びかけた。今回配布する反対同盟ニュース第48号では、市東さん本人が10・8全国集会への参加を騒音下住民に呼びかけている。さらに、国、NAA、県、地元市町村の首長からなる4者協議での密室会議を弾劾し、なし崩し的な説明会開催を許さず、ともに闘うことを訴えるものだ。

 一人ひとりが市東さんとなって闘う決意で、主に空港南部地域への行動に立った。婦人行動隊の宮本麻子さんは川上地区を担当し、現地行動隊は、小堤から谷台へと向かった。群馬から来られた農家と小川さんは、現地闘争本部の案内で現地調査へと向かった。金木犀の香りが漂い、柿の実が色づく秋の気配の中、周辺住民との会話もはずんだ。
 午後4時半からの集約では、いつもニュースを読んでいる人から「署名をしましょうか」と向こうから声をかけられたことや、10・8集会への参加を検討しているとの声が報告された。さらに、ちょうどこの日、木戸台地区の住民は、第3滑走路が新設された場合どの程度の騒音になるのかの調査を行った。ごう音を体感した住民は、我慢は限界だとの感想を述べた。
 伊藤さんは、相川勝重町長のもとで、芝山町での高齢化の現実、若者が住めないような状況にしておいて何が共存共栄かとの怒りが高まっていることを報告。萩原富夫さんは、「NAAは見直し案に関する新たなリーフを作って配布をはじめている。住民の中での分岐が進んでいる。期待をもたされている迷惑料は住民には全然くることはない」と住民の頭ごしの合意に向けた動きを弾劾した。

 市東さんは、駅ナカ事業で儲ければいいと言う元JR東日本副社長・現NAA社長の夏目誠への怒りを語った。また、群馬の農家と現地調査を行った現闘本部員は、広大な面積を空港拡張でつぶすことについて、あらためてそのデタラメさを実感したと述べ、この拡張には軍事的要素もあると指摘した。反対同盟が訴えてきたこと はやっぱり正しかったと住民に信頼されている。「戦争準備のための空港の拡張を許すな」の声を広げようと参加者一同が確認し、10・8集会へのさらなる奮起を決意した。次回の一斉行動日は10月22日とし一日の行動を締めくくった。(N)

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