1. HOME
  2. ブログ
  3. 2・11国鉄集会 新たな1047名闘争始まる 改憲・戦争阻む決戦へ

2・11国鉄集会 新たな1047名闘争始まる 改憲・戦争阻む決戦へ

20180215d-1.JPG 国鉄闘争全国運動は2月11日、船橋市勤労市民センターで「国鉄分割・民営化による不当解雇から31年」の国鉄集会を開催し、会場からあふれる630人が集まった。国鉄闘争は1047名解雇撤回を軸に新段階に踏み出した。
 動労千葉は、①1047名解雇撤回の新たな闘い、②ローカル線廃止・地方切り捨てとの闘い、③「働き方改革」と無期転換をめぐる闘い、④外注化・分社化・転籍阻止の闘い、⑤常磐線全線開通阻止の闘い――の国鉄闘争の5本柱を打ち出している。
 1047名解雇撤回闘争については、解雇撤回・団交開催をJRに求める新たな労働委員会闘争を起こす。動労総連合1047協議会も、JR北海道とJR九州に対し、ローカル線切り捨て反対と国鉄解雇撤回を結合させた署名運動を準備中だ。2・11集会は、この5本柱を国鉄と全産別に通用する普遍的方針として確認するとともに、国鉄闘争を戦争と改憲を阻む歴史的決戦の軸に打ち立てた。

 主催者としてあいさつした国鉄闘争全国運動呼びかけ人の金元重さんは、国鉄解雇撤回の新たな労働委員会闘争について、「労働運動として闘い、運動の力で労働委員会を動かそう」と訴えた。また、韓国の鉄道労組が98人の被解雇者を復職させた勝利を報告した。
 憲法と人権の日弁連をめざす会の武内更一弁護士が日弁連会長選挙について報告し、「弁護士は労働者・学生・市民とともに改憲と真正面から闘う」と表明して、改憲阻止の3・25大行進への参集を呼びかけた。
 動労千葉の田中康宏委員長は、「改憲と核戦争を阻む戦後最大の決戦が訪れたからこそ、国鉄闘争の旗を高く掲げ、新たな労働委員会闘争も決断した」と述べ、「改憲を阻止するためには、一人ひとりの労働者の戦争絶対反対の熱い思いを結集するしかない。職場で労働組合をよみがえらせる現実の運動を組織しなければ、力ある戦争反対の闘いはできない」と訴えた。また、地方線廃止反対の闘いも外注化阻止の闘いも、時代に通用する労働運動を構築するための挑戦としてあることを強調した。
 動労千葉顧問弁護団長の葉山岳夫弁護士が新たな労働委員会闘争の意義を語り、「JRには解雇撤回・原職復帰に応じる責任がある」とJRを断罪した。
 動労千葉争議団の中村仁さんが「1047名全体をJRに戻す。私は絶対JRに戻る」と宣言し、動労総連合1047協議会の小玉忠憲代表は「JR本州3社は約1万人の定員割れだったが、動労千葉と私は排除された。これは絶対に忘れない」と怒りを表した。
 外注化阻止の訴えでは、動労千葉の関道利副委員長と森川文人弁護士が強制出向無効確認訴訟の東京地裁反動判決を弾劾した。CTS(千葉鉄道サービス)で働く動労千葉幕張支部の組合員は、傲慢(ごうまん)な管理者に抗議した労働者が雇い止めを通告されたことに怒りを示し、無期転換後も変わらない劣悪な労働条件を打破するために闘う意思を明らかにした。
 動労総連合の各単組がそれぞれの闘いを報告した。動労千葉千葉運転区支部がダイヤ改定を許さず闘う決意を述べ、動労水戸と動労福島は常磐線全線開通阻止と3・11反原発福島行動への参加を呼びかけた。動労千葉を支援する会・木更津の労働者は、内房線切り捨てに反対する地域の取り組みを報告した。
 東京・特区連の労働者が、保育を始めとした自治体業務の民営化に組合員の怒りを掘り起こして反撃すると述べ、合同・一般労組全国協の田畑典保副代表は「働き方改革」粉砕の決意を示した。全学連の斎藤郁真委員長は、大学と学問を戦争に動員する攻撃と闘う意思を表明した。
 集会をまとめた国鉄闘争全国運動呼びかけ人の花輪不二男さんは、「われわれは決して倒れない。団結して闘う労働組合をつくろう」と熱く呼びかけた。

  • コメント ( 0 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。

関連記事

アーカイブ

月を選択