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三里塚「天神峰樫の木まつり」が大盛況、農地死守誓う

20180709a-1.jpg 7月8日、三里塚芝山連合空港反対同盟の呼びかけで、昨年に続き第2回となる「天神峰樫の木まつり」が、全国の労農学、産直野菜消費者、近隣住民など170人の参加で盛大に開かれた。
 午後0時30分、灼熱の太陽が照りつける中、成田市天神峰字南台の「南台農地」に集合。目の前のB滑走路にはひんぱんにジェット機が飛来し、への字に曲がった誘導路をジェット機が走行している。最初に伊藤信晴さんが、市東さんの農地をめぐる裁判について説明し、まさにこの場所がNAA(成田空港会社)による明け渡し要求の対象地であることを強調した。
20180709a-2.jpg 続いて支援連が発言し、全学連三里塚現地行動隊は「この農地を体を張って絶対に守りぬく」と強い決意を表した。
 太郎良陽一さんのリードでシュプレヒコールを上げ、反対同盟を先頭にデモに出発。大量動員された機動隊と私服刑事による規制をはねのけ、色とりどりの旗・のぼりを高く掲げ、力強く行進した。宣伝カーからは婦人行動隊・宮本麻子さんが、空港機能強化策を粉砕し農地を守る反対同盟のアピールを大音量で響かせた。
 到着地点は、市東さん宅向かいの天神峰農地。「第3滑走路粉砕!/強制収用実力阻止」の看板が道に面して立つ。この畑も強制執行の対象地であり、今日のまつりの会場はその一角だ。年輪を重ねた大きな樫の木がそびえたち、そのもとに離れ(決戦本部)、作業場、農機具置き場、ビニールハウスなどが存在する。すでに午前中から、同盟・支援総出で会場作りがされていた。

20180709a-3.jpg 司会の宮本さんがまつりの開始を宣言し、最初に主催者あいさつとして東峰の萩原富夫さんがマイクを握った。6・28請求異議裁判で自ら証言に立ち、NAAによる天神峰・東峰への破壊攻撃を暴露したことを報告した。今進められようとする機能強化策(騒音地獄と第3滑走路建設)を怒りを込めて弾劾し、結審攻撃との闘いがいよいよ切迫する7・17請求異議裁判への結集を訴えた。最後に「今日一日を楽しもう」と呼びかけて乾杯の音頭をとった。参加者は汗をぬぐいながら、ビール、お茶、かき氷、すいかなどでのどを潤し、肉じゃが、おにぎり、サラダ、漬物などのご馳走を味わった。
 連帯のあいさつの最初に動労千葉の田中康宏委員長が立った。「市東さんの農地を秘密裏に空港公団が旧地主から買収したのが1988年。国鉄分割・民営化攻撃と軌を一にしてかけられた攻撃だ」と確認した。そして「労農連帯の旗をさらに高く掲げて闘う。絶対に来年もここで樫の木まつりを開こう!」と呼びかけ、大きな拍手を浴びた。
20180709a-4.jpg 関西実行委、市東さんの農地取り上げに反対する会に続き、全国農民会議の小川浩共同代表が発言した。安倍農政が進める農家つぶし、企業の農業への進出を批判し、農民と労働者が手を携えて安倍政権打倒へ立つことを訴えた。
 全学連の斎藤郁真委員長は、成田空港の軍事空港としての本質を強調し、改憲と一体の攻撃としてこれを粉砕する決意を述べた。さらに闘う東大生が、「空港絶対反対」への共感と決意を述べた。
 全日建運輸連帯労組・関西地区生コン支部の西山直洋さんは、組合にかけられた不当弾圧を断罪し、三里塚連帯の意気込みを表した。
 後半の司会を婦人行動隊・木内敦子さんに代わり、婦人民主クラブ全国協議会、星野さんをとりもどそう全国再審連絡会議、全国水平同盟杉並支部、動労水戸の木村郁夫書記長(市東さんの農地を守る会・茨城)、市東さんの農地を守る会・福島などが連帯発言を行った。
 間には趙博さんのミニライブが会場をさらに熱くし、終盤には野菜やはちまき・バッジ・Tシャツなどの景品抽選も場を盛り上げた。
 市東さんが締めくくりのあいさつに立った。「私たち反対同盟はうそをつかず、正義を貫いて闘ってきました。来年は今日の倍の規模でまつりを開きたい。その力で最高裁判決もひっくり返せる。共に闘ってください!」と訴え、参加者の心を一つにした。
 決戦本部長として太郎良さんが感慨を込めて、「みんなでスクラムを組んでこの場所を絶対に守ろう」と訴え、10月14日に三里塚全国集会を開催することを明らかにした。
 反対同盟の歌を全員で熱唱し、最後に伊藤さんの音頭で団結ガンバローを三唱して、締めくくった。(TN)

◎7・17請求異議裁判。
7月17日(火) 

正午、千葉市中央公園集合。決起集会後、千葉地裁へ向けてデモ。

午後2時開廷。(結審強行攻撃との闘い)

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