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更生保護委に申し入れ 星野さん釈放へ今が勝負

20180816b-1.jpg 7月31日、四国地方更生保護委員会に対し9回目となる星野文昭さん解放の申し入れ行動が取り組まれた。星野暁子さんら家族と再審弁護団5人、星野さんをとり戻そう!全国再審連絡会議の戸村裕実共同代表、香川・取り戻す会ら13人が参加し、1475人(累計1万306人)の要望書を提出した。(写真
 星野さんの下獄期間は今年7月で31年になった。2009年の法務省通達「無期刑受刑者について、刑の執行が開始された日から30年が経過したときは、1年以内に仮釈放審理を開始する」により、四国地方更生保護委員会で星野さんの仮釈放審理は始まっている。無実の星野さんへの31年間もの服役の強制、44年もの投獄こそ違法・無法の国家暴力、国家犯罪だ。

 更生保護委員会では、磯久隆夫調整指導官と事務局の男性の2人が対応した。
 冒頭、要望書を手渡し、暁子さんが請願書を読み上げ、兄の治雄さんと友人たちの請願書も提出した。いとこの誉夫さんは「委員は文昭君と面会し、文昭君の人間としての実像をつかんでほしい」と訴えた。
 弁護団の意見書の内容を酒井健雄弁護士が、明快に提起した。鈴木達夫弁護団長は、糸数慶子参院議員の質問主意書に対する政府答弁書について、「最高検の『マル特無期』通達は違法だ」と弾劾、酒井弁護士も「更生保護委員は被害者や被害者遺族以外の様々な者からも意見を聴取する」という政府答弁書を示し「委員が直接、私たちの意見も聴取すべきだ」と訴えた。
 午前中に星野さんに接見した和久田修弁護士が、「徳島刑務所は殺人的暑さで星野さんも不整脈が頻繁に出ている。受刑者の命を守り、人間的な処遇をすべきだ」と強く訴えた。
 この日、元衆議院議員で狭山事件の石川一雄さんの仮釈放を闘った小森龍邦さん、元参議院副議長・角田義一さん、堀越啓仁衆議院議員、新潟県佐渡市議会議員の荒井眞理さんらの意見書も提出された。
 星野さん解放をめぐる攻防は、極めて緊迫した段階に入った。夏から秋の闘いに勝負がかかった。要望書を持って、全ての労働者民衆に訴え、6・3を上回る11・25高松での全国集会を実現しよう。無実なのに獄中44年、星野文昭さんを絶対に奪い返そう。

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