各地で「大行進」立ち上げ 広島 青年・学生が主体の運動を ヒロシマ大行動の地平の上に
9月17日、50人を超える結集で、改憲・戦争阻止!大行進広島実行委員会の結成集会が開催された。8・5―6ヒロシマ大行動の歴史的高揚をかちとった地平で、広島からも大行進運動がスタートした。
経過・基調報告に立った宮原亮さん(8・6ヒロシマ大行動事務局長)は、「臨時国会での改憲案提出・発議阻止」が最大の決戦であることを訴え、改憲とは何か?なぜ今改憲か?を具体的に明らかにし、「階級的労働運動の再生と国際連帯で闘うこと、新自由主義の現実への怒りをたぎらせる青年・学生が最大の主体となる運動を」と訴えた。
教育、自治体、国鉄、合同労組の労働者が階級的労働運動を再生し、改憲阻止大行進をけん引する決意を述べた。最初に「君が代」不起立処分撤回裁判原告の平野綾子さんが登壇。「教育で戦争がつくられた歴史をくり返さない。改憲・戦争に反対する広島教職員百人声明運動を始めたい。是正以降破壊された団結をこの中で取り戻す。教育労働者は改憲阻止にだれもが奮い立つ」。続いて同じく広教組組合員の倉澤憲司さんが、学校現場での国家主義教育の強まりや管理強化・多忙化の実態を怒りをこめて暴き「労働者を苦しめている者たちが戦争したがっている。改憲反対を結集軸に団結し闘う」と発言。自治体からも2人が発言し、「人員削減と非正規化の職場の現実を変える闘いと改憲・戦争阻止の闘いはひとつ」「自治労大会で『改憲を断固阻止する』という宣言が発せられた。改憲だけは絶対に許さないという現場からの地道で大胆な運動を作り上げていく」と宣言した。動労西日本の大江照己委員長は、「改憲と戦争のための労組潰しを絶対許さない、地方切り捨ての芸備線の廃線阻止!」を掲げて9・10ストを貫徹したことを報告した。
さらに高陽第一診療所労組、広島連帯ユニオン、婦人民主クラブ全国協広島支部、広島大学学生自治会からの発言が続き、安芸太田町議会議員の大江厚子さんは「町議会でも激突が始まっている。改憲反対の決議をあげたい」と述べた。
教育労働者の平野綾子さん、自治体労働者の福井利明さん、動労西日本の大江委員長、大江厚子さんの4人を大行進広島実行委員会の共同代表とすることを拍手で確認し、10・21広島デモから11月1万人大行進への行動方針提起と団結ガンバローで集会を終えた。
結成集会後ただちに、原爆ドーム前までのデモを行った。三連休の最終日、本通り商店街の人波の中に登場したデモ隊に圧倒的な注目だ。広大生や青年労働者を先頭にした改憲阻止の迫力あるデモ隊に、街頭の青年は次々と応えて行く。いたるところでハイタッチが繰り返された。スマホの列と拍手、ガッツポーズなど、共感を浴びながらデモするとデモ参加者全員自ずとテンションがあがる。「この人たちみな大行進に絶対入ってもらうんだ!」とあらためて決意した。(広島・井尻勲)
〔写真〕上:4人の共同代表が前に並び団結ガンバロー。階級的労働運動の再生と国際連帯で闘う決意を固めた(9月17日 広島市)
下:結成集会をかちとった改憲・戦争阻止!大行進広島実行委員会のデモ隊が若者や観光客でにぎわう広島市内中心部の商店街を行進。沿道の人々が拍手やガッツポーズで応えた
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